腸の夏バテで免疫低下、発酵性食物繊維とヨーグルトで対策――江崎グリコがセミナー
- 60 分前
- 読了時間: 2分

江崎グリコは8月20日、同社が独自に発見した乳酸菌「GCL1815」に関する報道関係者向けのセミナーを東京・日本橋のベルサール八重洲で開催した。
セミナーでは、夏の長期化で春と秋が相対的に短くなる「二季化」など、近年の環境変化が免疫に及ぼす影響のほか、年齢やライフステージに応じた「人生100年時代」の免疫対策をテーマに、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所ヘルス・メディカル微生物研究センターの國澤純センター長が講演した。
國澤氏は、腸は消化器官としてだけでなく免疫臓器としても重要だとして、その働きを紹介。小腸や大腸に生息する腸内細菌が少なくなると、腸が持つ免疫機能が低下し、他の部位の免疫機能にも影響を与えてしまうと説明した。その上で、夏には発汗のための血流変化や食欲不振による栄養不足、暑さや温度変化による自律神経の乱れが腸の夏バテにつながり、腸の免疫機能や腸内細菌の働きの低下を招いてしまうと説明した。
國澤氏は腸の夏バテが「腸漏れ(リーキーガット)」を引き起こし、病気やだるさ、疲れやすさにつながる要素になりかねないと指摘した。
「腸漏れ」とは通常はしっかりと手をつないでいる上皮細胞同士がエネルギー不足で離れてしまい、未消化の食品成分や腸内細菌成分の一部が体内に流入、免疫細胞が常に活性化して慢性的な炎症を引き起こすものだという。その上、悪玉菌が増えやすい環境になってしまうほか、さらなるエネルギー不足にもつながってしまうとして、発酵性食物繊維やヨーグルトを摂取することで菌のリレーをつなぎ、免疫のバランスを整えることが重要だと総括した。
國澤氏の講演後には、同社商品技術開発研究所ヘルシーエイジング2グループの上杉泰介氏が登壇し、乳酸菌GCL1815の特徴と最新研究結果について発表した。
上杉氏は、乳酸菌GCL1815は免疫反応の起点となる樹状細胞を活性化し、これまでに分かっていた自然免疫への効果に加えて、ウイルス感染細胞を攻撃するキラーT細胞の働きを高めて獲得免疫にも効果を与える可能性が細胞実験によって確認されたという。その上で「自然免疫、獲得免疫の活性化という二刀流により、『風邪にかからない』だけではなく『かかっても長引かせない』体調ケアにつながる」と研究の意義を述べた。
(山根藍利)
≪酪農経済通信/2026年8月27日付≫
原題:腸の夏バテで免疫低下、菌のリレーで対策
.webp)








