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農水省「消費者の部屋」で初の放牧畜産展示――乳製品の試食・販売も

8月31日
読了時間: 2分
試食品を手に見学する参加者
試食品を手に見学する参加者

 日本草地畜産種子協会は8月24~28日、農水省内の「消費者の部屋」で「放牧畜産ってなんだろう?――牛と草と牛乳と――」と題したイベントを実施している。

 「消費者の部屋」で放牧畜産に関するイベントが開催されるのは初めてとなる。パネル、牧草や牧柵の実物、放牧風景の写真・動画などの展示に加えて、乳製品の試食、放牧畜産に取り組む生産者の乳製品の販売などを通して、来場者に放牧畜産への理解を深めてもらうことを目的としている。会場ではバターやチーズの試食も行い、来場者はバターの塗られたパンを片手に見学していた。

 会場で来場者に放牧の魅力を伝える同協会の山本嘉人放牧アドバイザーは、実際に牛が食べる牧草に触れてもらい、その量や手間を体感してもらうことで、現場の大変さや、舎飼いにはない放牧のメリットを説明していると話した。また、耕作放棄地に対して放牧という選択肢もあると伝えていると話し、「若くて田舎に憧れを持つ人にとって、初期投資を抑えられるというメリットも(放牧には)ある」と述べ、離農する生産者も多い中で農地の保全と人材確保につながると、放牧の価値をアピールしていた。

 農水省畜産局飼料課の早坂純課長補佐(草地整備計画調整班)は、今回のイベントについて「放牧畜産の良さを来場者に知ってもらいたい」と企画の狙いを述べ、放牧畜産基準認証制度の認知度も高めていきたいと説明。「(放牧は)循環型農業としても良い取り組みで、(乳製品は)食べてもおいしい。放牧に取り組む方のためにも役立つようなイベントになれば」と意気込みを語った。

 農水省北別館の入口に設けられた販売ブースでは、牛乳やチーズ、バター、ヨーグルト、アイスクリームといった乳製品が好評を博していて、正午の販売開始直後から行列ができていた。今回販売した乳製品の製造者は次の通り。

 北海道=ノースブレインファーム(興部町)、しあわせチーズ工房(足寄町)、長坂牧場チーズ工房(標茶町)、共働学舎新得農場(新得町)、あすなろファーミング(清水町)、十勝アルプス牧場(同)、ユートピアアグリカルチャー(日高町)

 都府県=飯豊ながめやま牧場(山形県飯豊町)、神津牧場(群馬県下仁田町)、チーズ工房醍醐(愛媛県内子町)、三良坂フロマージュ(広島県三次市)

 (山根藍利)

 ≪酪農経済通信/2026年8月28日付≫

 原題:農水省・消費者の部屋で「放牧畜産」展示


販売ブースでは長い行列も
販売ブースでは長い行列も

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