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2025年度アイスクリーム販売金額、6,631億円で過去最高 6年連続更新

  • 6月15日
  • 読了時間: 4分

 日本アイスクリーム協会は6月9日、同協会ホームページに2025年度(2025年4月~2026年3月)の「アイスクリーム類及び氷菓」販売実績を公表した。これは、同協会が全国加盟会員からの報告に基づき、1年間の販売実績(メーカー出荷ベース)を集計し、同協会調査実績として発表しているもの。


販売金額6,631億円で前年度比2.8%増


 それによると、販売金額は6,631億円で前年度6,451億円から180億円(2.8%)増加し、前年度の前々年度比369億円(6.1%)増加から増加金額・率とも縮小したものの、6年連続で過去最高を更新した。前々年度に初めて「6,000億円」の大台を突破して以来、3年連続の「6,000億円」台。

 ただし、販売物量は91万5,645kLで前年度93万5,916kLから2万271kL(2.2%)減少し、2年ぶり増加だった前年度2万8,140kL(3.1%)増加から減少に転じた。1977年度(昭和52年度)の調査開始以降、過去最高は1994年度(平成6年度)96万7,570kLで、2位は前年度93万5,916kL、3位は2018年度(平成30年度)92万9,031kLとなり、2025年度は4位、これまで4位だった2022年度91万5,400kLは5位に後退。

 同協会では2025年度の販売金額が過去最高を更新した要因について、猛暑による需要拡大や価格改定の影響に加え、「主要商品への集中と品質改良によるブランド価値の強化」「高付加価値商品の開発によるアイスクリームの魅力度向上」「会員企業による積極的な設備投資や製造ライン更新による安定供給と品質向上」など、業界全体による継続的な取り組みが大きく寄与し、「これらの取り組みにより、アイスクリームはスイーツの中でもコストパフォーマンスに優れた『身近な癒し』として、幅広い世代から支持を拡大しています。また近年では、アイスクリームは単なる嗜好品にとどまらず、日常生活の中で気軽に楽しめる存在として定着しつつあり、『生活必需品』の一つとして認識される場面も増えています」とまとめている。


アイスクリームとアイスミルクは金額・物量増加


 種類別でみると、金額ベースでは「アイスクリーム」が1,864億円で47億円(2.6%)増と前年度109億円(6.4%)増に続き5年連続増加となったほか、「アイスミルク」が1,620億円で163億円(11.2%)増と前年度117億円(8.7%)増に続き6年連続増加となった一方、「ラクトアイス」は2,037億円で29億円(1.4%)減と前年度16億円(0.8%)増から4年ぶり減少、「氷菓」は1,110億円で1億円(0.1%)減と前年度127億円(12.9%)増からわずかながらも減少に転じ、合計は6,631億円で180億円(2.8%)増と前年度369億円(6.1%)増から金額・率ともに縮小したものの6年連続増加となるとともに、6年連続で過去最高を更新した。

 同協会では「消費者ニーズに応える高付加価値商品の展開や、価格改定の影響などが寄与したものと考えられます」とまとめている。

 物量ベースでは、「アイスクリーム」が17万3,725kLで808kL(0.5%)増と前年度2,925kL(1.7%)増に続き5年連続増加、「アイスミルク」が20万8,299kLで8,958kL(4.5%)増と2年ぶり増加だった前年度9,286kL(4.9%)増に続き2年連続増加となった一方、「ラクトアイス」は34万3,657kLで2万6,297kL(7.1%)減と5年ぶり減少だった前年度6,540kL(1.7%)減に続き2年連続減少、「氷菓」は18万9,964kLで3,740kL(1.9%)減と2年ぶり増加だった前年度2万2,469kL(13.1%)増から減少した結果、合計は91万5,645kLで2万271kL(2.2%)減と2年ぶり増加で歴代2位を記録した前年度2万8,140kL(3.1%)増から減少に転じた。なお、過去最高は1994年度(平成6年度)96万7,570kL。

 販売金額が過去最高を更新する一方で、販売物量が前年度を下回った要因について、同協会では「日本国内における人口減少の進行に加え、価格改定の影響などがあると考えられます。一方で、高品質・高付加価値商品の需要は引き続き堅調に推移しており、消費者が『量』よりも『価値』を重視する傾向もうかがえます。今後は、販売物量の維持・拡大に向けた取り組みに加え、多様化する消費者ニーズに対応した商品開発や、新たな喫食機会の創出が重要になると考えられます」とまとめている。


1L単価、全4品目で連続前年高に


 種類別1L当たり単価は、「アイスクリーム」が1,073円(上期1,028円で前年度上期比1.0%高、下期1,132円で3.4%高)で22円(2.1%)高と前年度1,051円(上期3.8%高、下期5.7%高)で46円(4.6%)高に続き7年連続単価上昇、「アイスミルク」は778円(上期756円で7.3%高、下期807円で5.5%高)で47円(6.4%)高と前年度731円(上期4.5%高、下期2.8%高)で26円(3.7%)高に続き4年連続単価上昇、「ラクトアイス」は593円(上期579円で5.2%高、下期615円で7.5%高)で35円(6.1%)高と前年度558円(上期3.0%高、下期1.8%高)で14円(2.6%)高に続き4年連続単価上昇、「氷菓」は584円(上期576円で2.8%高、下期614円で0.6%安)で10円(1.9%)高と3年ぶり単価低下だった前年度574円(上期2.7%高、下期7.8%安)で1円(0.2)安から単価上昇。なお、4品目合計の平均1L単価は724円(上期691円で4.7%高、下期780円で5.7%高)で35円(5.1%)高と前年度689円(上期3.4%高、下期2.2%高)で19円(2.9%)高に続き4年連続単価上昇となった。

 1L単価について、同協会では「2024年度の689円から2025年度は724円へと35円上昇し、こちらも過去最高を記録しました。販売金額と単価の双方が過去最高となったことから、単なる価格上昇だけではなく、商品そのものの価値向上が消費者に受け入れられている状況がうかがえます」とまとめている。

 (製品形態別の動向は『酪農経済通信』の次号以降に掲載)

 ≪酪農経済通信/2026年6月15日付≫

 原題:2025年度アイス販売金額、過去最高に




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