Jミルクが乳和食講習会 牛乳とヨーグルトを活用した「同時分離調理」を紹介
Jミルクは10月3日午後、東京・千駄ヶ谷の株式会社インテクレートで乳和食講習会「乳和食を学ぶ会」を開催、乳和食の開発者で料理家・管理栄養士の小山浩子さんと上西一弘日本栄養大学教授を講師に招き、乳和食の最新事情を学んだ。今回の乳和食講習会は「牛乳でスマイルプロジェクト」の一環で開催、当日は酪農乳業関係者や牛乳や乳和食に興味のある栄養士・管理栄養士、牛乳でスマイルプロジェクトのメンバーなど27人が参加した。
牛乳とヨーグルトを活用「同時分離調理」

最初に小山さんは、乳和食をめぐる事情を説明する中で、乳和食の新たな調理方法として、牛乳とヨーグルトを活用した「同時分離調理」を紹介し、「牛乳にポン酢を入れて加熱し、分離したところにカボチャなどを加えて煮たところ、大変好評だった。調味料で分離させるのも良いが、牛乳の親戚のような存在であるヨーグルトには酸が含まれている。それを利用して同時分離調理ができないかと2年前から検討してきた」と説明した。
同時分離調理を取り入れた乳和食調理のデモンストレーションでは、「子どもにつくってあげたい乳和食」のメニューとして、「じゃが芋と旨みだしの炊き込みごはん(主食)」「手羽先とれんこんの旨つゆ煮(主菜)」「林檎のヨーグルト入り牛乳まんじゅう(デザート)」の3品をつくった。
小山さんは、子どもが乳和食を食べるメリットとして、カルシウム不足の解消や良質なタンパク質の摂取、減塩効果などを挙げ、日々の食生活の中に乳和食を取り入れて活用してほしいと呼び掛けた。
牛乳にはカルシウムの吸収率を高める力も

乳和食の盛り付けを行った
上西氏による講演では、牛乳乳製品に含まれる栄養素のうちカルシウムに焦点を当て、最新の研究成果に基づくカルシウム補給源としての牛乳の重要性について説明、他の食品と比較してカルシウムの吸収効率の高さや摂取のしやすさを挙げるとともに、摂取方法のひとつとして乳和食の活用を提案した。
上西氏は「牛乳は吸収されやすいカルシウムを豊富に含むだけではなく、他の食品に含まれるカルシウムの吸収率を高める力を持っている」と話し、従来の栄養素単位を超えた新たな概念として注目されている「フードマトリックス(食品のマトリックス)」にも触れた。
その上で「カルシウムの補給や健康のために、あと1本、あと1杯の牛乳を飲みましょう。いつでも飲めるような環境をつくっていただきたい」と呼び掛けた。

さらに上西氏は「学校給食で牛乳を減らす、あるいは(提供を)やめていくところも出てきているが、給食に付く1本の牛乳はその1本に含まれる栄養成分の摂取にとどまらず、給食全体のカルシウム摂取や、子どもたちの将来にわたる健康にとっても大切な役割を果たしている。牛乳の代わりに何か別の物を入れて、カルシウムの量だけ合わせておけば良いという話では終わらない。(給食に)牛乳が入っていることで、全体のカルシウム(摂取量)が上がっているとすれば、それは他の食品にはできないことになる」と話し、給食の中で牛乳が果たす役割について説明した。
講演終了後には、講習会で紹介したレシピをお弁当に盛り付けるワークショップや小山さんと上西氏によるトークセッションも実施した。(斎藤丈士)
出典:酪農経済通信 2026年10月7日付
原題:Jミルクが東京都内で乳和食講習会を開く
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