熊本県酪農業協同組合が発足式 県下1酪農協を目指し組織整備へ
- 4月2日
- 読了時間: 3分

【熊本】熊本県酪農業協同組合は1日、熊本市の熊本県酪連事務所で発足式を開き、新たな組合の誕生を祝うとともに今後の発展を誓った。
新組合は、熊本乳牛農業協同組合(嘉島町)、玉名酪農業協同組合(玉名市)、鹿本酪農農業協同組合(山鹿市)、大阿蘇酪農業協同組合(阿蘇市)、西阿蘇酪農業協同組合(西原村)、火の国酪農業協同組合(熊本市)の酪農専門農協6組合の合併によって発足。同日開いた臨時理事会で組合長に山本健二氏(旧大阿蘇酪農協組合長)、副組合長に大村英治氏(旧玉名酪農協組合長)を選任した。
生乳出荷者79戸、出荷計画乳量7.8万t
熊本県内の幅広い地域を管内とする熊本県酪農協は、生乳出荷者79戸、令和8年度(2026年度)の生乳出荷計画量は7万8,312tで、熊本県酪連の計画量の31.4%を占めている。
今回の合併は、昨年2月に酪農専門農協10組合が参画した「熊本県酪農専門農協合併等組織整備推進協議会」の協議の中で、熊本県酪連会員の酪農専門農協10組合のうち、早期合併が可能な組合として6組合による協議が始まった。
その結果、4月1日から6組合の合併による新組合「熊本県酪農業協同組合」が発足することになり、昨年9月1日に合併予備契約調印式を実施、昨年11月に各組合の臨時総会での合併の承認を経て、正式に新組合が発足した。合併に至る経緯などの関連記事は『酪農経済通信』2025年9月3日付に掲載。
飼料価格の高止まりや生産コストの上昇が続き、中東情勢の不透明感も一段と増している。酪農家戸数の減少に歯止めがかからない厳しい状況が続くなかで、酪農経営を支えるためにも、酪農組織体制の整備と強化が進むことに期待がかかる。
熊本県内の酪農組織整備の大きなステップ
同日午前に開いた発足式で山本組合長は、6組合の合併に至るまでの関係者の協力に謝意を伝えた上で「このことは途中経過のひとつではあるが、本県組織整備の大きなステップになったことをうれしく思う。この流れを止めることなく、熊本県下1酪農協を目指していく。広範囲の組織となるが、4つの支所(県央、県北、城北、大阿蘇)によって、酪農家ファーストを掲げ、強固な組織と基盤をつくり、役職員一丸となって頑張っていく」と話し、今回の合併を県内の酪農組織体制のさらなる強化につなげるとともに、酪農経営の安定に貢献していきたいと意欲を示した。
来賓あいさつで熊本県酪連の大川清治専務は「6つの専門農協が集まり、県下最大の酪農専門農協が誕生した。やっとここまで来たと思う反面、組織整備はまだまだこれからだと強く感じている」と話した。
その上で、熊本県内での酪農組織の整備をめぐるこれまでの動きを振り返るとともに、「熊本県酪農専門農協合併等組織整備推進協議会」で会長として議論を進めてきた山田政晴氏(旧西阿蘇酪農協組合長)をはじめとする全ての関係者に感謝を伝えた。
大川専務は「(熊本県酪連会員のうち)22%の酪農家が新しい組合に所属している。乳量7万8,000tは県内の約3割を占める大きな専門農協となった。しかしながら組織整備は途中だ。新しい組合を母体にさらに進めていただき、最終目標である『1県1酪農協』づくりを目指していきたい」と話し、熊本県酪連としても引き続き組織整備を支援していくと述べた。
(斎藤丈士)
≪酪農経済通信/2026年4月2日付≫
原題:「熊本県酪農業協同組合」が発足式を開く
.webp)








