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アンチミルク的情報、接触機会や意識を分析 Jミルク牛乳乳製品に関する食生活動向2次調査②

  • 5月21日
  • 読了時間: 4分

 Jミルクがこのほどまとめた「牛乳乳製品に関する食生活動向調査2025」の2次調査結果報告の概要を紹介する連載の2回目は、「牛乳類の利用頻度に影響する因子」の調査結果をみていく。

 牛乳を飲む量や回数が減少した理由として、「身体によくない」「栄養がとれない」「動物性食品を減らす」などアンチミルク的な要因の伸長も目立っていることから、アンチミルク的情報への接触機会や意識を深く掘り下げた。


「動物性の食品は減らした方がいい」最多


 アンチミルク的情報への接触の有無に関する調査結果では、「牛乳は身体によくない」と聞いた(確かに聞いた、なんとなく聞いたの合計)は21.6%だったのに対して、「牛乳は(利用しても)栄養がとれない」13.3%、「動物性の食品は減らした方がいい」38.7%だった。

 また、アンチミルク的情報に対する意識に関して、「牛乳は身体によくない」と聞いた(とても思う、思うの合計)との回答は7.2%で、「牛乳は(利用しても)栄養がとれない」7.9%、「動物性の食品は減らした方がいい」20.9%となった。アンチミルク的情報に接触したことのある人の割合と比べて、意識をしている人の割合は顕著に少ない結果を示した。

 この結果に対しては「その接触の機会については、インターネット等を始めとする何らかのソーシャルメディアの影響が目立つ」と分析している。

 さらに「アンチミルク的情報への接触と牛乳利用の変化(増加および減少)」をみると、アンチミルク的情報に接触した人で、「牛乳は身体によくない」との回答は牛乳増加者で17.5%、牛乳減少者では28.5%だった。

 また、「牛乳は(利用しても)栄養がとれない」は牛乳増加者が15.3%、牛乳減少者では16.2%。「動物性の食品は減らした方がいい」は牛乳増加者は41.2%、牛乳減少者は37.3%だった。

 また、アンチミルク的情報を意識している人では、「牛乳は身体によくない」との回答は牛乳増加者で3.5%、牛乳減少者では6.9%。「牛乳は(利用しても)栄養がとれない」は牛乳増加者が5.9%、牛乳減少者では8.5%。「動物性の食品は減らした方がいい」は牛乳増加者は21.8%、牛乳減少者は26.2%だった。

 直近1年間での3つのアンチミルク的情報への接触の有無と現在の意識との関係をみると、「牛乳は身体によくない」という情報に接触した人の割合だけが牛乳利用減少者で大きかった。


指導やアドバイスは「概ね抑止的に作用」


 医師・栄養士・教師からの指導やアドバイス(質問内容=この1年で、あなたは医師・栄養士・教師から、牛乳に関して2つの指導〈牛乳の飲用/利用を増やす/減らす〉やアドバイスを受けたことがありますか)に関する調査結果では、3つのアンチミルク的情報のうち、「牛乳は身体によくない」(増やす指導9.6%、減らす指導7.6%)と「牛乳は(利用しても)栄養がとれない」(増やす指導18.6%、減らす指導7.5%)を見聞きした人は医師・栄養士・教師から牛乳の飲用/利用を減らす指導やアドバイスを受けた人が全体(増やす指導4.0%、減らす指導3.1%)よりも多かった。ただし、いずれのアンチミルク的言説を見聞きした人においても、「牛乳の飲用/利用」を増やす指導やアドバイスを受けた人の方がより顕著に多い結果を示したとしている。


価値の継続的な発信がアンチミルク対策に


 アンチミルク的情報に関する自由コメントをみると、いずれのアンチミルク的言説においても、その接触の機会について、「インターネット等を始めとする何らかのソーシャルメディアの影響が目立っている」ものの、「ただし70歳代は特異的にテレビによる接触へのコメントが大きい」とした。また、「ミルクインフルエンサー(医師、栄養士、教師)」へのコメントは少ないとしている。

 このような点から、医師・栄養士・教師の指導やアドバイスは、アンチミルク的言説に対して、概ね抑止的に作用していると思われるとした上で「医師・栄養士・教師の『増やす』働きかけは、乳糖不耐などへの対処の場合を除いて、牛乳利用の増加に貢献していると思われる」としている。

 その上で、栄養・健康機能などの新しいエビデンス(科学的根拠)に係わる情報を集め、社会ニーズにあわせて「解りやすく」「伝わりやすい」情報に加工していくことや、「ミルクインフルエンサーなど」を通じて、「牛乳乳製品の価値」を生活者に対して継続的に伝えていく活動がアンチミルク対策になるとした。(つづく)

 ≪酪農経済通信/2026年5月21日付≫

 原題:アンチミルク的情報、接触機会や意識分析


アンチミルク的情報への接触の有無
アンチミルク的情報への接触の有無

アンチミルク的情報への接触と牛乳利用の変化(アンチミルク的情報に接触した人)
アンチミルク的情報への接触と牛乳利用の変化(アンチミルク的情報に接触した人)

医師・栄養士・教師からの指導やアドバイス
医師・栄養士・教師からの指導やアドバイス

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