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グリーンコープ、共生・循環型酪農を担う「耶馬渓ファーム」開場

  • 7月3日
  • 読了時間: 3分
テープカットで開場を祝った
テープカットで開場を祝った

 【中津=大分】西日本を中心とする16生協などで構成する組合員約43万人のグリーンコープ共同体(福岡市、グリーンコープ)は7月1日、グリーンコープが販売する産直瓶牛乳用の生乳生産を担う株式会社耶馬渓ファーム(脇坂伸彦代表取締役)の開場式を行い、約260人の関係者らが出席し、牧場のスタートを祝った。

 耶馬渓ファームは、成牛舎2棟、乾乳舎、搾乳棟(20頭ダブルのパラレルパーラー)、飼料庫、堆肥舎2棟などの約8棟で、最大総飼養頭数は約900頭規模のメガファームとなる。7月11日に北海道から初妊牛30頭と熊本県の離農牧場から搾乳牛70頭を導入、15日から搾乳を開始して2028年2月のフル稼働を目指し、順次増頭する。

 牧場で生産した年間約6,570tの生乳をグリーンコープの瓶牛乳工場(株式会社グリーンコープミルク、大分県中津市)で産直瓶牛乳(年間約700万本)に製造し、余剰分は下郷農業協同組合(中津市)で製造するヨーグルトや牛乳などに仕向ける。

 牧場で給与する飼料は、合同会社グリーンコープTMRセンター(日田市)でつくられたTMRを活用する。「耶馬渓ファーム」「グリーンコープTMRセンター」「グリーンコープミルク」がそれぞれつながり、循環型酪農を進めていく。

 開場式のあいさつで同牧場の脇坂代表取締役は、酪農を取り巻く厳しい環境に触れた上で、「この牧場を単なる生産施設ではなく、地域とともに歩み、酪農を次の世代へとつなぐ拠点にしていきたい。食料自給率の向上や持続可能な農業の重要性が高まっているが、酪農は地域の農業を支えるだけではなく、食を支える大切な産業だ。これからも品質の高い生乳を生産し続けるとともに、環境への配慮や資源の有効活用などに積極的に取り組み、持続可能な酪農経営を目指していく」と述べた。

 その上で「今日はひとつの大きな節目になるが、ゴールではなくここからが本当のスタートだ。この新しい牧場は、牛たちが健康で快適に過ごせる環境や社員が安心して働ける職場、そして地域の皆さまに安心安全な生乳を安定してお届けするという私たちの思いが込められている。どれだけ立派な施設や設備があっても良い土壌になるわけではない。毎日牛と向き合い、1頭1頭を大切に育てて品質の高い生乳を生産し続けること、地域や関係者との信頼を積み重ねていくことが、本当に価値のある牧場をつくる。酪農を取り巻く環境は変化しても牛を大切にすること、消費者に安心していただくこと、牛乳を生産すること、地域社会に貢献すること、この基本の姿勢を忘れずに挑戦し続けていく」と決意を示した。

 グリーンコープ共同体の日高容子代表理事は「グリーンコープ組合員にとって、産直瓶牛乳は食べ物運動の象徴でありとても大切なもの」と述べた上で、「耶馬渓ファームの誕生により、グリーンコープの共生・循環型酪農の実現に向けた大きな一歩を踏み出すことができる。自然豊かな下郷で生産された生乳が牧場から15分の場所にあるグリーンコープの瓶牛乳工場に運ばれ、産直瓶牛乳となって組合員の手元に届くことがとても楽しみ。日本一おいしく、安心安全な、組合員の願いを形にした産直瓶牛乳をつくっていく」と話した。

 (伊藤まい)

 ≪酪農経済通信/2026年7月3日付≫

 原題:共生・循環型の「耶馬渓ファーム」が開場


牛舎内、7月11日に牛を導入する
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