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ビフィズス菌が老化速度を抑える可能性 森永乳業が研究成果

  • 7月30日
  • 読了時間: 3分
「今後臨床試験が必要」と小田巻所長
「今後臨床試験が必要」と小田巻所長

 森永乳業は2026年7月27日、東京・京橋のTODA HALL & CONFERENCE TOKYOで報道関係者を対象とした記者発表会を開き、ビフィズス菌が老化のスピードを抑制する働きを持つ可能性について最新研究を発表した。食事や運動に気を配りつつビフィズス菌を摂取した被験者は、何もしていない被験者よりも老化の進行速度が2.3%減速したという。また、老化の原因の一つと考えられている、免疫細胞の過剰な炎症反応も抑える可能性があるとした。

 ビフィズス菌を配合したヨーグルトの老化への影響を調査するため、50~70歳でBMIが25以上の男性48人を対象に研究を行った。一方の被験者には❶1日100gのビフィズス菌BB536配合プレーンヨーグルト(ビヒダス プレーンヨーグルト)の摂取❷食事指導(毎日の食事記録に基づく個別指導により、食べ過ぎや間食・加糖飲料を抑えるよう案内)❸運動指導(ウォーキングやステッパー運動を、1日30分、週3日以上を目安に続けるよう案内)――の3項目の介入を実施。もう一方の被験者には通常の生活習慣を維持するよう指導した。

 3カ月間の試験の結果、前者は老化の進行速度が減速した可能性が示されたという。なお、食品介入による老化に関する臨床試験で老化速度の抑制が示されたのは日本で初めてだとしている。

 併せて、老化進行の要因の一つとされている「ヒト免疫細胞の応答性」に関する研究成果も発表した。健常成人50人の血液から免疫細胞を取り出して、細菌などの刺激に反応して炎症に関わる物質を生産する「単球由来樹状細胞(moDC)」をつくり、この細胞に細菌を加えることで、個人ごとの炎症反応性の違いと、腸内細菌叢の違いとの間に関連があるかを解析した。

 その結果、腸内のビフィズス菌の割合が高い人ほど、moDCによる炎症に関わる物質の生産量が少なく、炎症反応が低い傾向があることが分かったという。さらに、ビフィズス菌が作用することで、免疫細胞の過剰な炎症反応を抑制する可能性も示されたという。

 記者説明会で同社研究本部バイオティクス研究所の小田巻俊孝所長は「すでに販売されているプレーンヨーグルトで試験を行ったもので、運動と食生活の改善を組み合わせていただければ、老化速度が低下する可能性は十分にあると考えている」と説明。研究の今後については「今回はビフィズス菌の可能性について示した。ビフィズス菌だけで本当に老化速度に影響を及ぼすのかというところを、臨床試験で明らかにしていく必要性があると現時点では考えている」と話した。

 (山根藍利)

 ≪酪農経済通信/2026年7月29日付≫

 原題:ビフィズス菌が老化速度抑える可能性示す

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