全国飲用牛乳公正取引協議会・八尾委員長「適正で分かりやすい表示で消費者の信頼を」
- 5月25日
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全国飲用牛乳公正取引協議会が21日に開催した第58回定時委員会終了後の懇親会では、八尾文二郎委員長(明治社長)が公正マークの信用を確保し、業界の発展につなげていきたいとあいさつしたほか、農水省畜産局の須永新平牛乳乳製品課長が中東情勢への対応や最近の酪農乳業情勢に対する現状認識を示した。
席上で八尾委員長は、同日に開いた定時委員会で審議された各議案が全て承認されたことを報告した上で「飲用乳の表示規約、規則およびそれらに基づく当協議会の各事業は、飲用乳の適正表示の推進に重要な役割を果たしてきている。今後とも会員などの皆さまと共に、公正マークの信用を確保するため、当協議会の事業を適切に運営し、適正かつ分かりやすい表示の推進に努め、安心・安全な飲用乳をお届けすることで、消費者の皆さまの信頼を確保し、業界の発展につなげていきたい」とあいさつした。
来賓あいさつで須永課長は、最初に中東情勢の影響に触れ、国内の酪農乳業の現場でも、燃料や石油化学製品について先行きに関する不安が広がっているとの認識を示し、「政府全体で個々の事業者から情報収集しながら、個々の事案ごとに川上への供給要請を行う体制を構築している」と行政でも窓口の設置や声かけなどで供給の継続と円滑化に取り組んでいる状況を説明した。
その結果、実際に川上からの供給につながった事象もあると紹介した一方で「これを進める上では、どうしても川上側の個別の事業者名が必要ということもあり、なかなかわれわれにお声を寄せていただけないような事例もある」と課題を示した。その上で「消費者に向けて安定した供給を続けていただく、その上で冷静な対応をしていくということが必要」として、関係者らに協力を求めた。
加えて、須永課長は最近の酪農乳業情勢をめぐり「需給の問題が一番に横たわっている」との認識を示した上で、コロナ禍以降の飲用需要の低迷に伴い脱脂粉乳の在庫が積み上がっている現状に触れた。
この数年間は業界を挙げて脱脂粉乳をめぐる問題に対応してきたとも述べ、「今もJミルクを中心に対策を拡充するような議論が進んでいる。われわれもこの議論をしっかり支えて、牛乳乳製品の需給と価格の安定を通じて最終的には酪農経営と生乳生産の安定を目指していきたい」と話した。
さらに「脱脂粉乳の(在庫削減)対策をすることと同時に、牛乳乳製品の消費拡大についても業界を挙げて取り組んでいくことが重要になる。農水省としても、新商品開発の支援や乳業メーカーのさまざまな取り組みを後押ししながら、牛乳乳製品の需要拡大に貢献していきたい」とした。
さらに須永課長は、鈴木憲和農相だけではなく、高市早苗首相(自民党総裁)や各閣僚らが牛乳を飲んで消費拡大を訴えた昨年末のPR活動をはじめ、各団体が牛乳乳製品の需要の維持・拡大に向けて取り組んでいると前置きし、「こうした情報を皆さんの中でも共有しながら、ぜひさまざまな取り組みをして、市場の拡大維持に努めていっていただきたいと思う。われわれもそれを全力で支えていく」と述べた。
(山根藍利)
≪酪農経済通信/2026年5月25日付≫
原題:適正で分かりやすい表示で消費者の信頼を
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