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北海道内のコントラクターは331組織に 1番目の課題は「オペレーター確保」

  • 4月24日
  • 読了時間: 4分

 【札幌】北海道農政部はこのほど、2024年度コントラクター実態調査の結果を公表した。コントラクター数は331組織で前年度から3組織減少。調査項目のうち「組織運営上1番目に重要な課題」として「オペレーターの確保」と答えたコントラクターが全体の39.4%を占めるなど、生産現場の人材不足が反映された結果となった。

 この調査は道が市町村に依頼しコントラクター組織に行ったアンケートと、市町村に対して行ったアンケートを取りまとめたもの。コントラクター331組織のうち279組織から回答を得た。

 それによると、振興局・総合振興局別のコントラクター組織数は上川が80組織で最も多く全体の24.2%を占めた。次いで空知が58組織、根室が43組織、十勝が36組織、オホーツクが32組織、留萌が16組織、渡島が15組織、胆振・釧路が10組織。檜山(9組織)、日高・宗谷(各8組織)、後志(4組織)、石狩(2組織)は1桁台となった。前年度と比較した組織数は留萌が3組織増、胆振とオホーツクが2組織増、渡島・根室が1組織増となった一方、空知が6組織減、上川が5組織減、日高が1組織減と数を減らした。

 回答があった279組織を組織形態別にみると、営農集団(任意組織)が84組織(30.1%)で最も多く、次いで株式会社が67組織(24.0%)、特例有限会社が52組織(18.6%)。これら上位3位までで全体の72.7%を占めている。このほか農協が32組織(11.5%)、合同会社が19組織(6.8%)、農事組合法人が13組織(4.7%)、その他が12組織(4.3%)となった。

 職員数は279組織合計で2,825人(常勤1,448人、非常勤1,377人)。最も多いのがオペレーター部門の1,869人で全体の66.2%を占めている。他は管理部門が472人、作業補助部門が484人だった。

 24年度の受託農家戸数は1万671戸(前年度比371戸減)。耕種(回答167組織)が5,721戸で1組織当たり34戸、畜産(同136組織)が4,950戸で同36戸。1組織当たり戸数は前年度に比べて耕種が1戸減、畜産が3戸減となった。

 地域別の戸数は、耕種が空知(1,825戸)、上川(1,710戸)、十勝(699戸)の順で多く、上位3地域で全体の74.0%を占める。畜産は十勝(1,733戸)、根室(855戸)、オホーツク(758戸)の順で、全体の67.6%を占める。

 全道の受託面積は合計21万5,492ha(前年度比1,787ha減)。耕種(回答167組織)が5万3,550haで1組織当たり321ha、畜産(同136組織)が16万1,942haで同1,191haだった。1組織当たりの受託面積は耕種が前年度比10ha減、畜産が同3ha減。地域別には、耕種は空知(1万7,507ha)が最も多く、十勝(1万4,251ha)、上川(1万909ha)が続いた。畜産は十勝(5万1,049ha)が最多。次いで根室(4万4,619ha)、オホーツク(2万5,621ha)の順となった。

 収支状況(回答279組織)は、収支状況等が「均衡している」と答えたのが186組織で66.7%を占めた。前年度は48組織だった「赤字である」は47組織で1組織減。43組織だった「余剰がある」は46組織で3組織増だった。

 「余剰がある」と答えた46組織を形態別にみると、営農集団が20組織で最も多く、次いで特例有限会社が9組織となった。一方、「赤字である」と答えた47組織のうち、農協と株式会社が各12組織で最も多かった。

 経営の効率化に関連して、スマート農業技術を導入していると回答したのは131組織で全体の47.5%。導入技術の内容(複数回答)としては、「GNSSガイダンス+自動操舵」が90組織で最も多く、「GNSSガイダンス」が47組織で続く。このほか、「ドローンによる農薬散布」が42組織、「デジタルマップと連動した運行管理」が19組織、「農業経営管理システム」が8組織、リモートセンシングを活用した生育管理が4組織あった。

 組織運営上の課題を重要度順に3つ挙げる設問では、1番目に重要な課題として「オペレーターの確保」を挙げたのが110組織と最も多く、全体の39.4%を占めた。次いで「機械の更新・追加」で72組織(25.8%)と人材確保や機械関係が課題となっているコントラクターが多い現状が反映された形となった。

 回答したコントラクターのうち、耕種のみを対象とした受託農作業の内容を聞く質問(回答171組織)では、栽培前(収穫後)作業は耕起・整地(58組織、33.9%)が最も多く、栽培期間作業は播種・移植(69組織、40.4%)と栽培管理(66組織、38.6%)が上位となった。

 収穫等作業は刈り取り・収穫・運搬(127組織、74.3%)が最多だった。作物別では麦類に関わる作業を行っている組織が95組織(59.0%)で最も多く、次いで豆類が84組織(52.2%)、水稲が66組織(41.0%)となった。

 コントラクター組織についての市町村アンケートによると、コントラクターの設置状況(回答170市町村)は、87市町村(51.2%)が「十分とは言えないが、ある程度は整っている」と回答。他に「不足している」が41市町村(24.1%)、「十分整っている」が15市町村(8.8%)。27市町村(15.9%)は「必要がない」とした。

 地域農業者からの農作業委託ニーズ(回答170市町村)は、前年に比べて「増減していない」が51市町村(30.0%)、「増えている」が53市町村(31.2%)、「減っている」が4市町村(2.4%)、「把握できない」が62市町村(36.5%)だった。今後のニーズを尋ねる質問では「増えていく」と回答したのが92市町村(54.1%)、「当面変わらない」が70市町村(41.2%)、「減っていく」が8市町村(4.7%)だった。

 今後、コントラクターが受けることができる作業量がどうなるかの質問では「現状維持」が98市町村(57.6%)、「減っていく」が38市町村(22.4%)、「増えていく」が34市町村(20.0%)だった。

 コントラクターに対する支援(回答170市町村)では、「支援がある」が37市町村(21.8%)にとどまった。支援の内訳(複数回答)は、農作業機械の導入・更新に係る助成が21市町村(51.2%)、労働力の確保やスマート農業技術等に関する情報提供が11市町村(26.8%)、運営費の助成が4市町村(9.8%)だった。

 (佐藤世一)

 ≪酪農経済通信/2026年4月24日付≫

 原題:北海道内のコントラクターは331組織に



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