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和牛全共北海道大会「1年前イベント」、札幌・帯広で開催

3 日前
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9月12、13日に帯広競馬場で行われたトークイベントに登壇した多田さん(左)、穴田専務(中)、赤池室長
9月12、13日に帯広競馬場で行われたトークイベントに登壇した多田さん(左)、穴田専務(中)、赤池室長

 【帯広=北海道】2027年8月26~30日に音更・帯広両市町で行われる第13回全国和牛能力共進会(和牛全共)北海道大会を1年後に控え、9月5日に札幌市、9月12、13日に帯広市で「1年前イベント」が相次いで開かれた。いずれも和牛生産者らの声を届けるイベントやマスコットキャラクターとの撮影会、キッチンカーの出店など、多彩な催しが開かれ、来場した市民らに道内で初めての開催となる和牛全共をPRした。

 この催しは和牛全共北海道大会の北海道実行委員会が主催(札幌開催は北海道公営地方競馬振興協議会と、帯広開催は十勝食肉事業協同組合と、それぞれ併催)。和牛の魅力や北海道大会の見どころを広く発信しようと行われた。

 このうち9月12、13日に帯広競馬場で行われた帯広市での1年前イベントでは、初日に北海道実行委事務総長を務める北海道酪農畜産協会の赤池政彦全共推進室長による和牛全共の紹介や生産者らによるトークイベントなどが行われた。

 赤池室長は北海道大会に41道府県から475頭が出品されることや、和牛全共の審査方法、道内で開催されることになった経緯について解説。その上で北海道が和牛の産地として認められる環境が整ってきたとした上で「後は本番で賞を取ってくれれば、とても良いことだと思うし、楽しみにしている」と述べた。

 また、北海道の和牛の強みについて「都府県で3番目に多い21万頭が飼われていることと、広大な草地で足腰の強い牛を育てていること」と説明。2025年5月に立ち上がったブランド「北海道和牛」について「(和牛全共が)全国にアピールできる絶好の機会。そうしたことも含めて、主産地として和牛の地位向上を目指していければ」と強調した。


第13回和牛全共北海道大会の「1年前イベント」
第13回和牛全共北海道大会の「1年前イベント」

「一丸となり全共迎えられるよう努める」


 「和牛の価値を高める生産者が語る北海道和牛のこれから」をテーマにした生産者らによるトークイベントでは、池田町の和牛繁殖農家・多田将平さん、全国和牛登録協会の穴田勝人専務理事、赤池室長が登壇し、牛づくりや和牛全共について語った。

 多田さんは繁殖雌牛45頭、子牛30頭ほどを飼養しており、14年ほど前に初めて共進会に出品。それ以降、毎年欠かさず出品している。和牛全共は前回の鹿児島大会で予選に出場したが出品はかなわなかった。

 和牛を育てる上でのこだわりについて問われた多田さんは「共進会に出す牛も市場に出す牛も、全ての牛を健康に育てたいという思いで牛と向き合っている」と説明。その一例として「子牛の下痢や発熱の早期発見のために毎朝子牛をしっかり観察し、何かあれば獣医師にすぐ連絡することを心がけている」と述べた。

 また、共進会に出品する牛を選ぶポイントとして「牛がしっかりした正しい骨格をしているかと、人でいえば『気を付け』のような正しい体勢を自然に取れるような牛を見つけられるようにしている」と説明。給餌については「基本的に育成段階では変わらないが、共進会に出るためには太り過ぎてはいけないという基準があるので、栄養度が高過ぎないように餌の管理をしていくのが大事になる」と解説した。

 北海道で和牛を育てる魅力を問われると「広大な土地の中で牛がストレスなく育てられるのが一番の魅力。それと自給飼料を牛に与えることができる。自分たちが収穫した物で育てられるというのは安心・安全にもつながってくると思う」と語った。

 穴田専務は良い和牛を育てる上でのポイントについて「血統は遺伝子につながるので、皆さんの地域にある血統を探して良いものをつくるのが大事。体形はしっかりと肉がたくさんとれる牛かどうかや、毎年丈夫な子どもを産んでくれる体形をしているかがポイントになる。母牛としての役割と肉になるための役割の能力を外貌から見て審査している」などと分かりやすく説明した。

 また、和牛全共で北海道の牛が活躍するかを尋ねられ「きっと間違いない。力強い生産者がたくさんいる」とうなずき、「北海道の魅力を全国の方々に発信していただきたい。(和牛全共では)北海道の新しい和牛の産地が新しい姿になって出発するところを見ていただきたいと思うので、頑張っていただきたい」とエールを送った。

 赤池室長は、現時点で消費者が応援できることについて「大会のことを知っていただき、当日来ていただきたいという思いでいっぱい。そのために、今回のようなイベントでいろいろなことを皆さんにPRできればと思っている」と話した。

 最後に和牛全共への抱負を求められた多田さんは「まだ出品する代表牛は決まっていないが、北海道和牛を日本一にしたいという思いがある生産者と関係機関の皆さんがたくさんいる。一丸となって全共を迎えられるように、自分も代表牛に選ばれるように、これから努めていきたい。ぜひ応援していただければ」と力を込めた。

 この日は和牛生産を行う高校・農業大学校の生徒・学生らによるサポートチーム「Wa Gyu団」のトークイベントや、北海道大会のマスコットキャラクター・和ぎゅリーとご当地キャラクターとの撮影会、MILK LAND HOKKAIDOのPRなどが行われた。2日目の9月13日は第21回「十勝食肉まつり」が同時開催され、両日とも多くの市民らでにぎわった。

 (佐藤世一)

 出典:酪農経済通信 2026年9月17日付

 原題:多彩な催しで和牛全共北海道大会アピール

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