家畜改良事業団、検定済種雄牛5頭を新規選抜 ヤングサイア5頭も供給
- 8月10日
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独立行政法人家畜改良センターが2026年8月4日に公表した「2026-8月」の乳用牛評価結果に基づき、一般社団法人家畜改良事業団は検定済種雄牛5頭を新たに選抜した。また、同事業団のヤングサイア4頭と、国内の関係機関が連携して優良国産種雄牛の作出を目指す「J-Sireプロジェクト」で作出された1頭の計5頭について、新たに供給が始まる。
家畜改良事業団がまとめた情報を基に、各牛の血統や評価上の特徴を紹介する(写真提供=家畜改良事業団)。
検定済種雄牛5頭を新規選抜

JP5H61086 サニーフイールド FK エンゼルス
「エンゼルス」(フクキチ×デンバー×シヤムロツク)は、総合指数(NTP)+3,259で3位に入った。父は高い泌乳能力を持つ「フクキチ」で、母系はオールアメリカンを制した「クルル ブローカー エレガンス」にさかのぼる。今回公表された検定済種雄牛の中で、乳量+1,598kgと乳代効果+19万5,804円はいずれも1位。幅のある乳房、適切な乳房の傾斜と前乳頭の配置への改良が見込まれ、搾乳ロボット適合性は「R」と評価されている。

JP5H60889 SEA-LAKE レネゲード レールガン ET
「レールガン」(ハイパーループ×レネゲード×フラズルド)は、NTP+3,246で5位となった。母「メラリー レニゲード 1934 ET」に、長命性で評価されている「ハイパーループ」を交配して作出された。繁殖性指数は+1.89で1位、空胎日数は114日で2位。乳脂率は+0.50%で6位となった。体型面では蹄の角度が大きく、前乳房付着が強い幅のある乳房への改良が見込まれる。

JP5H60984 マース ジヤマルコ デーヴア ET
「デーヴア」(ジヤマルコ×アルタモントーヤ×ライデン)は、NTP+3,181で9位に入った。母「ピーク デイビー ET」は、北米の育種プログラムから生まれた高能力雌牛。乳脂量+86kgと乳脂率+0.63%はいずれも1位で、産乳成分も1位となった。体型面では乳頭配置が適正で、後乳房の高さや尻の角度の改良が見込まれる。

JP5H60822 パツシヨンランド マスターカード D ロツク ET
「D ロツク」(マスターカード×アルタモントーヤ×ジエダイ)は、NTP+3,148で同率11位。祖母「サーラー チヤンタル ET」は、家畜改良事業団の種雄牛「フクキチ」も輩出している。乳量+1,378kgと乳代効果+17万8,729円はいずれも2位。泌乳持続性や体細胞スコアにも優れ、適切な乳頭配置と底面の高い乳房への改良が見込まれる。搾乳ロボット適合性は「R」で、気質も平均以上の評価となっている。

JP5H60991 セブンスヘブン セカンド ハイパーループ ET
「セカンド ループ」(ハイパーループ×タヒチ×フラツグシツプ)は、NTP+3,148で同率11位。母系は、長命性と泌乳能力で知られる北米の「エス バーバラ」ファミリーとなる。乳脂量は+71kg、乳脂率は+0.59%。在群能力は+1.30で、長命性にも特徴がある。体型面では厚い蹄と適正な飛節の角度を持ち、付着が強く底面の高い乳房への改良が見込まれる。
ヤングサイア5頭の供給を開始

JP5H62311 パツシヨンランド テイズ リツチマン ET
「リツチマン」(アルタテイズナウ×アルタジエミニ×ステルス)は、ゲノミック総合指数(GNTP)+3,655で2位となった。母系は、高い乳成分率と繁殖能力で知られる「コムスター ゴールドウイン ライラツク」にさかのぼる。ヤングサイア100頭の中で、乳量と乳代効果は6位、乳脂量は3位、乳タンパク質量は4位、産乳成分は2位。長命連産効果は+10万8,212円で5位、在群能力は+3.48で4位となった。

JP5H62412 セブンスヘブン レガシー カンタータ バツハ ET
「カンタータ」(バツハ×ズーテイー×レガシー)は、GNTP+3,572で3位。母「スウイートハート ズーテイー トワイライト ET」に、家畜改良事業団のヤングサイア「バツハ」を交配して作出された。乳代効果は+16万6,811円で4位、乳量は+1,160kgで5位、乳脂量は+88kgで3位。大きさ指数は-2.66で1位となり、大型化を抑えながら泌乳能力を高める特徴を持つ。尻の角度や前乳頭の配置も適正な評価となっている。

JP5H62330 ルークススペイ ロコ リンデル
「リンデル」(バツハ×アルタマグニフイツク×ハスキー)は、GNTP+3,481で7位。祖母「パインツリー レジエンド ロコ ET」は、国内評価で上位を維持してきた高能力雌牛で、「ハスキー キフユ」の全きょうだいでもある。繁殖性指数は+1.63で6位、未経産娘牛受胎率は64%で3位、初産娘牛受胎率は51%で5位。在群能力は+3.50で3位、泌乳持続性は+1.47で9位となった。

JP5H62234 サミツトリー マネーゲツター ET
「マネーゲツター」(チヨイセズ×ゴー ゲツター×スラム ダンク)は、GNTP+3,447で14位。母「ランドビユー クイーン スラム ゲツター」に、乳成分改良力と管理形質で評価されている「チヨイセズ」を交配して作出された。乳器改良力はヤングサイア100頭の中で4位。付着が強く幅のある乳房への改良が見込まれる。乳代効果は+12万5,138円、泌乳持続性は+1.40となった。

JP2H62336 NLBC ビゴー デオーロ
「デオーロ」(ビツグボス×トライ ミー×ニユージエント)は、J-Sireプロジェクトで作出されたヤングサイアで、GNTP+3,423の17位となった。母系は、ホルスタイン種を代表する「スノーエヌ デニセス デリア」ファミリーに由来する。乳量は+788kg、乳脂量は+75kg、乳タンパク質量は+44kg。長命連産効果は+9万6,681円で10位、肢蹄改良力は7位となった。暑熱耐性は+0.58で、高温環境への適応性にも特徴がある。
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