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強化されるとうれしい栄養素「カルシウム」が最多 Jミルク牛乳乳製品に関する食生活動向2次調査③

  • 5月22日
  • 読了時間: 3分

 Jミルクがこのほどまとめた「牛乳乳製品に関する食生活動向調査2025」の2次調査結果報告の概要を紹介する連載の3回目は、「乳飲料・加工乳に期待する栄養素・成分、効能や機能」の調査結果をみていく。

 飲用乳のなかでは「成分無調整牛乳」の利用が圧倒的に多いものの、牛乳利用増加者においては、減少者に比べて成分無調整牛乳だけでなく「栄養強化タイプの乳飲料や加工乳」の利用も多くなっていることから、乳飲料・加工乳に期待する栄養素・成分、効能・機能を深く掘り下げた。


強化されるとうれしい栄養素「Ca」最多に


 牛乳・乳飲料・加工乳において強化(付加)されると、うれしい栄養素・成分に関する質問(複数回答)で、最多回答は「カルシウム」50.8%(牛乳利用増加者75.9%、牛乳利用減少者64.6%)で、以下「たんぱく質」42.4%(牛乳利用増加者61.2%、牛乳利用減少者49.2%)、「鉄分」37.1%(牛乳利用増加者54.7%、牛乳利用減少者50.0%)、「ビタミンD」21.3%(牛乳利用増加者38.2%、牛乳利用減少者30.0%)と続いた。

 牛乳利用増加者は「カルシウム」「たんぱく質」「鉄分」「ビタミンD」のほか、「乳酸菌」「ビフィズス菌」「オリゴ糖」が特徴的に高く、牛乳利用減少者では「カルシウム」「鉄分」「乳酸菌」「コラーゲン」「グルコサミン」が特徴的に高くなっていた。

 また、牛乳・乳飲料・加工乳において強化(付加)されると「最もうれしいと思う」栄養素・成分に関する調査結果(複数回答)では、「骨の強化」24.2%(牛乳利用増加者44.7%、牛乳利用減少者35.4%)が最も多く、次いで「お腹の調子を整える」21.9%(牛乳利用増加者39.4%、牛乳利用減少者30.8%)、「血中コレステロールの抑制」20.1%(牛乳利用増加者29.4%、牛乳利用減少者26.9%)、「中性脂肪の改善」19.8%(牛乳利用増加者29.4%、牛乳利用減少者21.5%)、「腸内環境の改善」19.7%(牛乳利用増加者34.1%、牛乳利用減少者30.0%)、「便通・排便の改善」19.4%(牛乳利用増加者36.5%、牛乳利用減少者28.5%)と続く。

 牛乳利用増加者で特徴的な回答として、「骨の強化」「お腹の調子を整える」「中性脂肪の低減」「腸内環境の改善」「便通・排便の改善」「免疫力の向上」が挙げられる。


利用喚起に「自然」由来の印象形成が肝要


 強化(付加)されるとうれしい栄養素・成分、効能や機能に関する自由コメントの分析によると、栄養素・成分の付加を望まない人は、牛乳利用の増減によらず、牛乳の「自然さ」が阻害されることを気にする人が目立っていたほか、牛乳利用の増減によらず、効能・機能の付加を希望する人のコメントには、(高齢者を中心に)「薬」への忌避意識が散見されるとした。

 このような点から、「乳飲料や加工乳に『栄養素・成分・効能や機能』を付加することで飲用乳全体の利用を喚起するには、出来るだけ『人工的』な印象を避けて、『自然』由来の印象を形成することが肝要であり、またそうするなかで『薬』への忌避意識を追い風として活用することが効果的と考えられる」と問題提起した。

 さらに「価格上昇許容意識が高まらない牛乳利用減少者に対しては、牛乳利用減少者が期待する『栄養素・成分・効能や機能』を乳飲料や加工乳に付加することで飲用乳全体の利用を喚起するのが効果的と思われる」と指摘している。

 (つづく)

 ≪酪農経済通信/2026年5月22日付≫

 原題:乳飲料・加工乳に期待する成分などを調査


強化(付加)されるとうれしい栄養素・成分
強化(付加)されるとうれしい栄養素・成分
強化(付加)されるとうれしい効能や機能
強化(付加)されるとうれしい効能や機能

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