熊本で最大震度7、搾乳不能や乳業工場停止
- 7月31日
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更新日:7月31日
2026年7月28日午後4時27分ごろ、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生し、熊本県宇城市と氷川町で最大震度7の揺れを観測したほか、西日本の広い範囲で揺れを観測し、有明・八代海に津波注意報を一時発表した。震度7を観測したのは2024年1月の令和6年能登半島地震以来となる。気象庁は今回の地震を「令和8年熊本地震」と命名した。
今回の地震では熊本県内で建物の倒壊や火災などの大きな被害が発生した。県内の複数の乳業工場では2026年7月29日の操業を停止しており、九州生乳販連では生乳廃棄を回避するために配乳先の調整を進めている。
総務省消防庁の2026年7月29日午後2時時点の発表によると熊本県内で3人の死亡を確認した。熊本県内では、八代市や氷川町などで断水や停電、通信障害などライフラインの寸断が続いている。九州電力送配電によると、同日午後3時時点で熊本県内の八代市や宇城市など約3万4,780戸が停電している。また、JR鹿児島本線の熊本県内区間や九州自動車道、南九州自動車道の県内の一部区間でも通行止めが続いており、物流にも大きな影響が生じている。現地では地震発生直後から余震が続いているほか、猛暑が続く中で熱中症にも注意が必要となる。
酪農乳業関係の被害状況で、2026年7月29日午後3時までの九州生乳販連や熊本県酪連などへの取材によると、熊本県内で大きな被害が伝えられている地域を中心に酪農家の情報把握に努めている。熊本県酪連によると、牛舎内の設備が被害を受けた酪農家が8戸、停電や断水などで同日の搾乳ができなかった酪農家が4戸報告されている。
乳業関係では2016年4月の熊本地震の発災時と同様に、熊本市内の乳業工場では使用する地下水の濁りによる影響を受けているという。牛乳類を製造する熊本県酪連の熊本工場(熊本市東区)と、LL製品を製造する菊池工場(菊池市泗水町)では、地震で工場設備が損傷したことから2026年7月29日の操業を停止した。発災直後から余震が続くなかで、熊本工場では被害の詳細な把握を進めているという。なお、両工場とも生乳の受け入れは行っている。
牛乳や練乳などを製造する熊本森永乳業(熊本市東区)では工場に大きな被害はなかったものの、施設・設備などの点検を行うために2026年7月29日の工場稼働を停止したほか、球磨酪農協(相良村)も設備に損傷はなかったものの、施設や設備の点検を行うために同日の工場稼働を停止した。
弘乳舎(熊本市北区)では、地震発生直後に一時的に停電したものの、設備点検の結果、工場内の設備に大きな問題はなく、生乳の受け入れを再開している。
(斎藤丈士)
令和8年熊本地震で被害に遭われた皆さまに謹んでお見舞い申し上げます。
(酪農経済通信社・デーリィマン社)
≪酪農経済通信/2026年7月30日付≫
原題:熊本で震度7の地震、酪農乳業にも影響
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