第53回全国酪農青年女性酪農経営発表大会、全国から約350人が那覇に集結
- 7月10日
- 読了時間: 3分

【那覇】全国酪農青年女性会議(酪青女)と全酪連は7月9日、沖縄県那覇市のロワジールホテル那覇で第53回全国酪農青年女性酪農経営発表大会を開催、地方予選を経て選ばれた酪農経営発表5点、酪農意見・体験発表6点の発表が行われた。台風9号が沖縄に接近する中での大会開催となり、参加を見送った人も多数いたものの、全国から約350人の酪友が参集し、熱の入った発表に耳を傾けた。
主催者あいさつで、中村俊介委員長は「令和7年度の夏現在で全国の酪農家の約500戸が廃業され、現在9,251戸で前年対比94.9%と、最近のここ何年かで約5%ほど廃農された方々がおられる。2年ほど前に全国の酪農家が1万戸を切ったと聞いたが、すでに約9,200戸にまで減った。コロナ禍から数回にわたって乳価の値上げをしていただき、国や行政、組合などの酪農団体から助成をいただいてきた。特に最近は、副収入の子牛や老廃牛の値上げなどでだいぶ助かっているものの、戦争や物価高騰による資材費などの値上げで、売り上げは増えたが、手取り価格がなかなか上がらない状況だ」と厳しい酪農情勢に触れた。
その上で「皆さまには日ごろから、理解醸成活動に本当に頑張っていただいているが、今後も力を緩めず、われわれ酪青女が先頭に立って関係団体が一丸となり理解醸成をしていくべきだと思う。そのためには皆さまの力が必要、頑張ってやっていきましょう」と呼びかけた。
全酪連の隈部洋会長は厳しい酪農情勢が続く中で、飼養管理方法の改善などにひとつひとつ取り組み、強い経営者を目指してほしいと全国から参集した酪友にエールを送った。その上で「行政や関係団体などは皆さまを守るために、若い方々が安心して経営ができるような環境づくりに日々取り組んでいる。暑くなってきて牛たちには、これからが過酷な時期になるが、暑熱対策をしっかりしながら需要期に向けた安定生産に取り組んでいただきたい」と呼びかけた。
農水省畜産局企画課の夏目曜課長補佐は、長井俊彦畜産局長のメッセージを代読し、「あらゆる業界で人手不足が叫ばれる昨今、酪農家は稼げてやりがいのある魅力的な職業だということを業界を挙げて内外にPRしていくことが重要だ。いつの時代も若者の熱意やパワーで変革していくように、まさに本大会や発表のひとつひとつが業界全体を盛り上げるきっかけになることを期待している。今後日本の未来を担うのは皆さま方だ。全国各地の酪農経営における、さまざまな工夫や成果、地域活動がほかの生産者たちの手本となり、優秀な経営者が多く育つことを期待している」と述べ、大会開催に期待を寄せた。
(伊藤まい)
≪酪農経済通信/2026年7月10日付≫
原題:全国から約350人の酪友が那覇市に集結

.webp)








