top of page

農水省、クーラーステーション単体の整備支援へ 2027年度概算要求

9月11日
読了時間: 2分

 2027年度農林水産関係予算の概算要求で、農水省畜産局牛乳乳製品課は、生乳の需給調整体制などの強化に向けて、「生乳需給調整高度化・輸出拡大事業」で貯乳施設(クーラーステーション、CS)単体の整備に対して新たに支援を行う方針を示した。

 同事業は、広域の生乳需給調整機能を果たす乳製品加工基幹施設(アイスクリームや発酵乳などの高次加工を含む)の高度化やCSの整備のほか、輸出拡大に必要な乳業施設の整備を支援するもの。

 従来の同事業におけるCS整備への支援については、乳製品加工基幹施設の整備を一体とする運用が規定されていた。工場の集約や中継輸送の取り組みなどの物流効率化が進む中で、CS単体の整備によって地域の生乳輸送を効率化したいという業界からの要望を受け、これに対応できるよう支援を拡充する。補助率は現在の工場整備一体型のものと同様に、2分の1以内で想定する。

 2027年度概算要求で同事業は、食肉等の流通体制の強化を目指す「食肉流通構造高度化・輸出拡大施設整備事業」や「家畜市場再編・持続化支援事業」のほか、配合飼料の製造体制の強化を図る「配合飼料工場再編整備支援事業」などを含めた「畜産物等流通構造高度化・輸出拡大事業」に盛り込まれ、全体で224億2,800万円を要求した。

 畜産局牛乳乳製品課の松尾真奈課長補佐(総括班担当)は今回の支援拡充へ向けた動きについて「(生乳の)需給調整をきちんとしていくことが至上命題だと思っている」と強調した上で、地域の酪農を支えるために重要な乳製品加工施設の老朽化といった課題にも触れ、「農業構造転換集中対策」で施設の整備を進めていくなかで、需給調整機能を強化するために必要な対応を今後も進めていきたいと考えを示した。

 (山根藍利)

 出典:酪農経済通信 2026年9月10日付

 原題:生乳輸送に要望受けCS単体整備を可能に

bottom of page