top of page

雪印メグミルク、なかしべつ工場でチーズ製造設備増築の地鎮祭

  • 7月2日
  • 読了時間: 3分
戸髙副社長らが地鎮の儀を行った(写真提供・雪印メグミルク)
戸髙副社長らが地鎮の儀を行った(写真提供・雪印メグミルク)

 【中標津町=北海道】雪印メグミルクなかしべつ工場で7月1日、チーズ増産に向けた製造設備などの増築工事の地鎮祭が行われた。新たなチーズ製造設備は2028年度上期から順次稼働を予定しており、工事完了後の最大生乳処理能力は年間最大30万tとなる。地鎮祭には戸髙聖樹副社長らが出席し、工事の安全を願った。

 同社は2025年5月に行われた取締役会で、チーズ増産に向けた設備投資を行うことを決議。なかしべつ工場で新たなチーズ増産とホエイのパウダー化のための設備更新、茨城県の阿見工場で道産チーズを原料とした新たなチーズ増産に向けた投資を行うこととしていた。

 なかしべつ工場の投資内容は、チーズ製造設備・粉乳設備・排水処理設備・事務厚生設備等としており、チーズ製造設備は同社の強みであるチーズ市場でのプレゼンスをさらに高めるため、これまで蓄積してきた製造ノウハウと新技術を組み合わせた新たな高付加価値チーズの製造設備としている。投資額は約460億円。

 地鎮祭には戸髙副社長をはじめとした同社の役職員やJA中標津の飯島浩組合長、JA標津の千葉実組合長、工事関係者らが出席。神事では降神の儀や祝詞奏上などが行われたあと、地鎮の儀が行われ、伊藤組土建株式会社の梅原博大設計部長が刈初の儀、戸髙副社長が斎鍬、伊藤組土建の大谷正則社長が斎鋤を行った。続いて関係者が玉ぐしをささげ、工事の無事を願った。

 地鎮祭後に取材に応じた細谷俊之取締役執行役員は、今回の増築工事について「チーズの生産拡大を主眼に置いている。プロセスチーズの原料になるチーズや新しい価値を付与した全く新しいタイプの新商品を生産する。併せて阿見工場では、なかしべつ工場で生産した原料チーズを使って新しいプロセスチーズをつくる」と説明。「その中で、全く新しいチーズを生産するということで、われわれ自身にも挑戦となるような新しい設備を導入したり、AIなど新しい技術などにも挑戦していきたいと考えている。われわれ自身も挑戦していき、日本の市場に新しいチーズをお届けするということで進めていきたい。ご期待いただければ」と強調した。

 「新しいチーズ」に関しては、「世界を見ると日本にまだ無いようなチーズもある。細かいところはまだお伝えできないが、食生活が豊かになるような物がお届けできれば」と述べた。

 また、なかしべつ工場が立地し、主産地でもある周辺の酪農家に対してのメッセージを問われると、「中標津町には90年以上前に集乳所を開設していて、この地でチーズをつくり始めてからも60年が経過している。この地域は北海道の生乳生産量の2割ほどを占めるほど生乳生産が多いし、これからも伸びていくと考えている。より生産を拡大していくことで酪農家の皆さまがこれからもしっかりと生乳を生産していただけるよう、われわれも(生乳を)しっかりお受けして商品をお届けする基盤をしっかりつくっていく。こうしたことを、増築工事をステップにして進めていきたい」と話していた。

 (佐藤世一)

 ≪酪農経済通信/2026年7月2日付≫

 原題:なかしべつ工場で地鎮祭、工事の安全願う


増築工事の完成予想図(提供・雪印メグミルク)
増築工事の完成予想図(提供・雪印メグミルク)

bottom of page