雪印メグミルクなど4者、森林保全によるJ-クレジット活用で連携
- 7月22日
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【札幌】雪印メグミルクと学校法人酪農学園、別海町森林組合、農林中央金庫の4者は2026年7月16日、別海町にある酪農学園が所有する森林の保全を通じたJ-クレジット活用に関する連携協定を札幌市の同社北海道支社で締結した。今後は協定に基づき、4者が連携して生物多様性の維持や次世代の人材育成などに取り組んでいく。
同町内には、1941年に同社と酪農学園の原点である北海道製酪販売組合連合会から、酪農学園の前身となる北海道酪農義塾に寄付された森林がある。森林はヤウシュベツ川とケネヤウシュベツ川の間にあり、洪水や渇水を防ぐ水源涵養林に指定されているため、地域の自然環境において重要な役割を持っている。
今回の協定は、この森林を活用した生物多様性の維持・増進に加えて、学生の調査実習などに役立てることを目的に締結された。具体的には、約280haの森林を対象に、適切な森林管理で吸収したCO2量を森林由来のJ-クレジットとして創出。創出したクレジットを同社が購入して森林保全活動を支援する。
同組合はクレジット創出と森林管理にかかる実務などを担い、農林中央金庫がクレジット売買の媒介や全体のコーディネートをサポートする。農林中央金庫によると、CO2吸収量は8年間で1万1,000tを見込むという。
地域の環境保全や次世代の人材育成に期待
この日の締結式には代表者として、酪農学園の髙島英也理事長、同社の畑本二美常務執行役員、同組合の池田實代表理事組合長、農林中央金庫の尾崎太郎理事専務執行役員が出席した。
髙島理事長は「創立の理念に健土健民を掲げる両者が時代を超えて再び手を携え、このような取り組みを一緒にできることに深い感慨の念を抱いている」と話し、次世代の人材育成などにもつなげていく考えを示した。
畑本常務は、同社がJ-クレジットの創出から提携することは初であり、同社グループの「新たな1歩となる」と強調。「豊かな自然を守り、未来を担う人材を育てる力になることを願う」と述べた。
尾崎専務は「この取り組みは森林にとどまらず、農林漁業をつなぐ地域資源の好循環を生み出し、農林水産業と地域の発展を支える」と期待を寄せた。
池田組合長は「森林が次世代に引き継がれることで地域の環境保全につながってほしい」と、協定に基づいた取り組みが森林保全につながることを願った。
(日並雄太)
≪酪農経済通信/2026年7月21日付≫
原題:森林保全によるJ-クレジット活用へ連携
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