地域交流牧場全国連絡会が第27回代議員会 「牛乳の価値」周知を重要課題に
- 6月5日
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地域交流牧場全国連絡会(交牧連)は6月2日午後、東京・神田のエッサム神田ホール第1号館で第27回代議員会を開き、2025年度活動報告・収支予算および2026年度活動計画・収支予算を承認した。役員の補欠選任では、藤川修理事が退任し、新理事に川上哲也氏(島根県・川上牧場)を選任した。
冒頭あいさつで大井幸男会長は、酪農家がおかれている厳しい酪農経営環境に触れ「燃料やアドブルー(尿素水)が入らず、この不況の中で人件費も上がり、従業員が集まらない。昨年に少し乳価が上がったが、牛乳の値上げで牛乳が売れない。加工(向け)が出て脱脂粉乳が余る。こんな状況でいいのか。6月1日の『牛乳の日』には、牛乳の価値を上げるために皆さまにSNSを通して投稿していただいたが、お茶や水と同じように牛乳が評価されていいのか」と話し、牛乳乳製品の価値を伝えていく必要性を改めて強調した。
その上で「牛乳の価値を、もう一度、消費者の方々に分かってもらう、理解してもらうための活動を今後も皆さんに頑張っていただくようお願いしたい」と出席者に強く呼びかけた。
来賓あいさつで、農水省畜産局牛乳乳製品課生乳班の坂元希理係長は、資材や燃料供給に滞りが生じた場合には、農水省の相談窓口に相談してほしいと呼びかけた。
その上で、持続可能な酪農の実現に向けては、牛乳や脱脂粉乳の需要拡大や、業界が一体となった消費拡大対策の実施が必要だと強調し「地域交流牧場が果たす役割は、ますます重要になっている。酪農生産現場と消費者を直接つなぐ架け橋として酪農の現状や魅力を伝える貴重な場であり、都市と農村の交流を通して、食や命の大切さを実感できる体験の提供など、教育的、社会的な意義は大きい。酪農に対する理解と信頼を深めるだけでなく、牛乳乳製品の消費拡大という観点からも極めて有効だ」と話し、交牧連の活動に大きな期待を寄せた。
中央酪農会議の菊池淳志専務は、同会が5月29日に発表した今年4月時点の受託農家戸数について「9,214戸で、対前年比では5%減となった」と説明した。
生乳生産が予想を上回った一方で、飲用需要が下振れし、脱脂粉乳の在庫増加に拍車がかかっていると述べ「近年の暑熱による生産への影響もあるが、特に不需要期と需要期の需給バランスが拡大しており、依然として需給問題が大きく目の前に横たわっている。安定しかけた酪農の経営環境は、中東情勢などで再び悪化するのではないかという懸念も出ている」と述べ、中東情勢の悪化がもたらす経営への影響に対して憂慮を示した。
さらに菊池専務は「交牧連は発足以来、消費者の理解醸成や社会貢献、酪農家同士のつながりの強化など大きな成果を上げられてきた。この厳しい情勢の中で、今後求められる役割はますます重要性を増してくる」と話し、交牧連の今後の活動に期待を示した。
(伊藤まい)
≪酪農経済通信/2026年6月5日付≫
原題:地域交流牧場全国連絡会が第27回代議員会
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