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乳技協、「Jチーズスターター」ワークショップ 国産チーズで利用促進へ

  • 6月22日
  • 読了時間: 3分
「国産ナチュラルチーズ高付加価値化推進チーズ工房ワークショップ(WS)」
「国産ナチュラルチーズ高付加価値化推進チーズ工房ワークショップ(WS)」

 日本乳業技術協会(乳技協)は6月15日、東京・九段北の乳業会館で、2026年度の「国産ナチュラルチーズ高付加価値化推進チーズ工房ワークショップ(WS)」をオンラインとの併用で開催、会場では国内の25チーズ工房のチーズ職人や代表などが参加し、国産チーズスターター(Jチーズスターター)を添加して製造した各工房のナチュラルチーズを試食しながら情報交換した。

 “オール国産”ブランドチーズの確立に向けて、同協会が主体となって2024年度から開始したJチーズスターター事業では、農研機構などを中心に乳酸発酵のための「メインスターター」と、特徴付けとして添加する「補助スターター」の開発を進め、これまでに「OUT0010」「P-17」「33-5」「OY-57」の4種類の補助スターターを開発し、利用促進を図ってきた。現在は、国内12工房で同スターターを添加したチーズが製造されているという。

 ワークショップ開催に先立ち冒頭あいさつで同協会の姫田尚理事長は、補助スターターの利用開始から3年が経過し、その広がりに大きな期待感を示した上で「国内の乳製品の需給構造は(生乳換算で)約1,200万tほどで、そのうちの約400万tがチーズだが、そのほとんどが輸入品だ。チーズの国産化を進めていくことが日本の牛乳乳製品の需給を固めることにつながる」と強調した。

 その上で「今後、プロセスチーズ用原料チーズの抱き合わせ関税は引き下がっていく。国産チーズはかなり厳しい面もあるが、チーズ工房の皆さんに頑張っていただき、国産ナチュラルチーズの普及に注力することが重要になる」と述べ、国産メインスターターの開発に向けて力を入れていきたいと話した。

 来賓あいさつで農水省畜産局牛乳乳製品課の大竹匡巳牛乳乳製品需給対策室長は、国内のチーズの消費動向に触れ「30年前と比べると約2倍に増加してきたものの、ヨーロッパに比べると日本を含むアジアにおけるチーズ消費量はまだ少ない。そういった意味では、日本においてナチュラルチーズを含めて消費を増やす余地はまだあると考えている。皆さまの努力に歩調を合わせながら、農水省としても必要となる施策の推進をより一層図ってまいりたい」と結んだ。

 ワークショップは、Jチーズスターターの特徴や添加技術などに関して情報交換し、国内工房における利用拡大や製造技術の向上などを目的に開催。ニセコチーズ工房や佐渡乳業など15工房が手掛ける従来品のチーズと、補助スターターを添加したチーズとを比較しながら試食し、製造時の状態や質感の変化などについて意見を交わした。

 (伊藤まい)

 ≪酪農経済通信/2026年6月22日付≫

 原題:「Jチーズスターター」でワークショップ

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