酪農ヘルパー要員1,409人、ピーク時から半減 全国協会が定時会員総会
- 6月17日
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酪農ヘルパー全国協会は6月15日午後、東京・代々木の酪農会館で令和8年度定時会員総会を開き、令和7年度事業報告・決算などを議案通り承認した。なお、令和8年度の事業計画・予算は2026年3月11日に開いた理事会で承認している。
総会の冒頭あいさつで隈部洋会長は最近の酪農情勢に触れる中で、酪農ヘルパー事業の状況について「酪農ヘルパー利用組合に所属する酪農ヘルパーの要員数は減少が続いており、酪農ヘルパーの令和7年度の要員数は1,409人と、ピークだった平成15年の2,669人と比べて半減している。このため、多くの利用組合において酪農家の利用のニーズに十分に対応できない事例も増えてきている。さらに酪農家の高齢化に伴い、病気やケガのリスクも増えることから、傷病時利用の需要が増加しているが、酪農ヘルパーの要員不足により、傷病利用の対応に苦慮されている利用組合も増えてきている」と話し、酪農ヘルパーは酪農家が休暇を取得するための重要な役割を担うとともに、安心して酪農経営を継続していくためにも必要不可欠な存在となっていると述べ、酪農ヘルパーの重要性は年々高まっていると指摘した。
その上で「今年度から酪農ヘルパーの支援に関するALIC事業が大幅に拡充されることになった。各利用組合では、この事業を積極的に活用していただき、酪農ヘルパーの待遇改善などを図って酪農ヘルパーの要員確保や定着化につなげていただくようお願いしたい。さらに全国協会としては、若手酪農ヘルパーの定着化を図るため、今年度から地方競馬全国協会の事業を活用して酪農ヘルパーの労働環境改善に向けた取り組みを支援する事業(酪農ヘルパー労働環境改善事業)を実施することになった。また、酪農ヘルパーの要員確保には、酪農ヘルパーの認知度の向上が不可欠になる」と話し、今年度から拡充された支援事業を活用して、ヘルパー要員の確保や待遇改善につなげてほしいと呼び掛けた。
来賓あいさつで農水省畜産局企画課の飯野昌朗畜産経営安定対策室長は最近の酪農乳業情勢を説明する中で、酪農ヘルパーの利用日数が増加する一方で、ヘルパー要員数は減少しており、要員確保が急務であるとの認識を示した。
その上で酪農ヘルパー事業に対する支援の拡充に触れ、「昨年度は現場の皆さまと徹底的に課題を洗い出し、ヘルパーの要員確保や地域定着のためには、ヘルパーの待遇を改善するとともに、地域全体でヘルパーを守り、育てるという観点から、令和8年度予算では特に現場から要望のあったメニューを拡充・創設した。人材募集やインターンシップの受け入れに関する支援額の引き上げ、ヘルパーの給与を引き上げた場合の組合への奨励金の増額、ヘルパーを共に育てる酪農家への研修協力金の創設などに取り組んできた」と話し、支援事業を活用した優良事例が各地で広がることに期待を示した。
(斎藤丈士)
≪酪農経済通信/2026年6月17日付≫
原題:酪農ヘルパー全国協会が定時会員総会開く
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