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キリン、小岩井乳業と共同発見の乳酸菌 花粉症の眼症状緩和を確認

3 日前
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各種乳酸菌によって刺激された免疫細胞の2型炎症を抑制するサイトカイン(IL-12)産生量の割合
各種乳酸菌によって刺激された免疫細胞の2型炎症を抑制するサイトカイン(IL-12)産生量の割合

 キリンホールディングス株式会社は、小岩井乳業株式会社との共同研究で発見した「乳酸菌L.パラカゼイKW3110」を含む食品を継続摂取したグループで、軽症から中等症の花粉症に伴う眼症状の緩和を確認した。花粉の飛散が顕著な時期に、目のかゆみや涙目などを含む眼症状の合計スコアが、プラセボ食品を摂取したグループに比べて有意に改善した。

 研究では、春先に鼻や目の不快感がある20~65歳の男女のうち、症状を和らげる医薬品を常用していない、軽症から中等症のアレルギー性鼻炎に該当する130人を対象とした。

 参加者を「乳酸菌L.パラカゼイKW3110」を含む食品を摂取するグループと、同乳酸菌を含まないプラセボ食品を摂取するグループに分け、1~3月の8週間にわたって摂取してもらった。乳酸菌を含む食品には、同乳酸菌の死菌体50mg、1,400億個以上を配合した。

 試験は、参加者と研究者の双方に、どちらの食品を摂取しているかを知らせない無作為化二重盲検プラセボ対照試験として実施した。鼻や目の自覚症状は、日本アレルギー性鼻炎標準QOL調査票を使い、症状の重症度は医師の診断に基づいて評価した。

 その結果、花粉の飛散が顕著だった試験開始から6週目と8週目に、乳酸菌を含む食品を摂取したグループでは、プラセボ食品を摂取したグループに比べ、眼症状の合計スコアが有意に改善した。日常生活への支障度を示す項目のうち、症状による周囲の目や迷惑を気にする「まわりの人が気になる」のスコアにも有意な改善が認められた。

 研究結果から、同乳酸菌の継続摂取は、花粉飛散が多い時期の目の不快感と、それに伴う生活の質の低下を軽減する可能性が示された。成果は10月15~18日に京都市で開かれた「第75回日本アレルギー学会学術大会」で発表した。

 乳酸菌L.パラカゼイKW3110は、キリンと小岩井乳業が100種類以上の乳酸菌から共同で発見した。チーズから分離された乳酸菌「Lacticaseibacillus paracasei」の一種で、免疫バランスを整える働きが期待されている。

 キリンはこれまでの研究で、同乳酸菌には、免疫細胞による2型炎症を抑えるサイトカインの産生を促す働きがあることや、軽症から中等症の花粉症に伴う鼻の不快感を和らげる可能性を報告している。今回の成果を活用し、花粉症などに伴う生活の質の低下を軽減する商品の研究開発を検討する。

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