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糖尿病リスク把握、医師の87%がHbA1cを重視 鳴戸親方がヨーグルト習慣と健康管理語る

10月13日
読了時間: 3分
糖尿病対策では血糖値だけでなくHbA1cにも目を向けるよう呼び掛ける伊藤大介医師(左)と鳴戸勝紀親方
糖尿病対策では血糖値だけでなくHbA1cにも目を向けるよう呼び掛ける伊藤大介医師(左)と鳴戸勝紀親方

 日本生活習慣病予防協会は10月8日、東京都内で「ヘモグロビンA1c(HbA1c)スペシャルトークイベント」を開催した。明治が協賛し、元大関・琴欧洲の鳴戸勝紀親方と、一之江駅前ひまわり医院(東京都江戸川区)の伊藤大介院長が登壇。血糖値とHbA1cの違いや、食事、運動などを通じた健康管理について語った。

 イベントは、同協会が制定した10月8日の「糖をはかる日」に合わせて開かれた。冒頭では、同協会が2026年9月に医師331人、一般生活者310人を対象に実施した「血糖値・ヘモグロビンA1cに対する意識調査」の結果を紹介した。

 糖尿病のリスクを把握する上で重視する指標について、生活者の68.7%が血糖値を選んだ。一方、医師に健康診断で患者により見てほしい指標を尋ねたところ、87.0%がHbA1cと回答し、両者の認識に大きな差がみられた。

 健康診断で測定される各指標の認知度を尋ねた設問では、生活者の40.3%がHbA1cを「知らない」と回答した。血糖値を「知らない」とした人は2.3%で、HbA1cの認知度の低さが浮き彫りになった。一方、HbA1cの意味まで理解している人の70.8%は、糖尿病リスクの把握にはHbA1cを重視すると答えた。

 また、血糖値を知っている生活者の87.5%が、血糖値の測定や数値によって糖尿病予備群などのリスクを十分に把握できると考えていた。医師がHbA1cを重視する理由では、「過去1~2か月の血糖状態を反映するため」が82.1%で最も多く、「検査当日の食事の影響を受けにくいため」が62.1%、「糖尿病の診断基準に用いられているため」が47.6%と続いた。

 伊藤医師は、血糖値は採血した時点の血液中の糖の量を示し、食事や運動などによって1日の中でも変動すると説明。これに対しHbA1cは、血液中の糖と結び付いたヘモグロビンの割合を表し、過去1~2か月の平均的な血糖状態を反映するとした。

 血糖値を「瞬間風速」にたとえ、健康診断の直前だけ食事や運動に気を付けると数値に影響する場合がある一方、HbA1cは短期間の行動では大きく変わりにくいと解説した。ただし、HbA1cだけで糖尿病の診断が決まるわけではなく、症状や血糖値などを含めて総合的に判断する必要がある。

 鳴戸親方は現役時代について、力士は体重を増やすために多くの食事を取る必要があることから、当時から糖尿病を心配し、健康を意識していたと振り返った。現在も日常的に体を動かし、移動の際に目的地の1駅前で降りて歩くことがあるという。

 9月4日と10月6日に薬局でHbA1cを測定したところ、いずれも5.2だった。伊藤医師は、2回の測定値が安定していたことから、鳴戸親方が日頃から継続して健康管理に取り組んでいることがうかがえると評価した。

 鳴戸部屋では、肉や野菜、キノコ類など多くの食材を組み合わせた食事を用意している。鳴戸親方は弟子たちに野菜から食べるよう伝えており、伊藤医師も、品目が多くバランスの取れた献立だと評価した。

 部屋にはヨーグルト専用の冷蔵庫も設けている。ブルガリア出身の鳴戸親方は、幼い頃からヨーグルトを食べたり飲んだりする習慣を続けているといい、部屋の力士たちも日常的にヨーグルトを取り入れているという。

 伊藤医師は、健康管理を続けるためのポイントとして、年1回の健康診断を受けて結果を保存すること、定期的に測定する日を決めること、食べる順番や食後の運動など無理なく続けられる習慣を一つ選ぶこと、家族や職場の仲間と一緒に取り組むことを挙げた。

 イベントでは、健康診断の結果を確認するとともに、「測る、知る、続ける」を意識して日々の健康管理に取り組むよう呼び掛けた。

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