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- 酪農総合研究所、インスタグラムとユーチューブの公式アカウント開設
雪印メグミルク酪農総合研究所は2026年7月29日、インスタグラムとユーチューブの公式アカウントを同月14日に開設したと発表した。酪農現場の様子や牧草地、牛舎での調査・研究、研究員や生産者の想いなどを動画や写真で紹介する。 2026年に創立50周年を迎えた酪総研では、新たな出発点として同社グループが掲げる重要課題(マテリアリティ)の1つである「持続可能な酪農への貢献」を目指し、SNS公式アカウントを開設した。SNSを活用して研究成果や現場で得られた知見などをリアルタイムで発信し、双方向のコミュニケーションを図るとともに、酪農への理解を促進し、共感の輪を広げることで、環境・地域に配慮したリジェネラティブな酪農の実現を目指す。 ≪酪農経済通信/2026年7月31日付≫ 原題:酪総研がSNSアカウントを新たに開設
- 《ミルク de dish》ナッツとトマトのコンソメヨーグルト
濃厚な冷製スープのように楽しめる「ナッツとトマトのコンソメヨーグルト」 【材料】(1人分) ★プレーンヨーグルト 150g ★顆粒コンソメ 小さじ1/2 無塩ミックスナッツ 5粒 ミニトマト 3個 粉チーズ 適量 【つくり方】 ①★を混ぜ合わせる。 ②ミックスナッツを砕き、ミニトマトは細かくカットする。 ③①に②を載せ、粉チーズを振る。 【ポイント】 汎用(はんよう)性抜群の食事系ヨーグルトアレンジ。濃厚な冷製スープのように楽しめます。トッピングはほんの一例なので、好みのものでOK。ポイントは香りや食感のある素材を選ぶこと。香りならバジル、ディル、黒コショウ、食感ならキュウリ、フライドオニオン、砕いたクラッカーがお薦め。 【レシピ考案】向井智香/一般社団法人ヨグネット代表理事 初出:月刊『デーリィマン』2025年7月号
- 熊本で最大震度7、搾乳不能や乳業工場停止
2026年7月28日午後4時27分ごろ、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生し、熊本県宇城市と氷川町で最大震度7の揺れを観測したほか、西日本の広い範囲で揺れを観測し、有明・八代海に津波注意報を一時発表した。震度7を観測したのは2024年1月の令和6年能登半島地震以来となる。気象庁は今回の地震を「令和8年熊本地震」と命名した。 今回の地震では熊本県内で建物の倒壊や火災などの大きな被害が発生した。県内の複数の乳業工場では2026年7月29日の操業を停止しており、九州生乳販連では生乳廃棄を回避するために配乳先の調整を進めている。 総務省消防庁の2026年7月29日午後2時時点の発表によると熊本県内で3人の死亡を確認した。熊本県内では、八代市や氷川町などで断水や停電、通信障害などライフラインの寸断が続いている。九州電力送配電によると、同日午後3時時点で熊本県内の八代市や宇城市など約3万4,780戸が停電している。また、JR鹿児島本線の熊本県内区間や九州自動車道、南九州自動車道の県内の一部区間でも通行止めが続いており、物流にも大きな影響が生じている。現地では地震発生直後から余震が続いているほか、猛暑が続く中で熱中症にも注意が必要となる。 酪農乳業関係の被害状況で、2026年7月29日午後3時までの九州生乳販連や熊本県酪連などへの取材によると、熊本県内で大きな被害が伝えられている地域を中心に酪農家の情報把握に努めている。熊本県酪連によると、牛舎内の設備が被害を受けた酪農家が8戸、停電や断水などで同日の搾乳ができなかった酪農家が4戸報告されている。 乳業関係では2016年4月の熊本地震の発災時と同様に、熊本市内の乳業工場では使用する地下水の濁りによる影響を受けているという。牛乳類を製造する熊本県酪連の熊本工場(熊本市東区)と、LL製品を製造する菊池工場(菊池市泗水町)では、地震で工場設備が損傷したことから2026年7月29日の操業を停止した。発災直後から余震が続くなかで、熊本工場では被害の詳細な把握を進めているという。なお、両工場とも生乳の受け入れは行っている。 牛乳や練乳などを製造する熊本森永乳業(熊本市東区)では工場に大きな被害はなかったものの、施設・設備などの点検を行うために2026年7月29日の工場稼働を停止したほか、球磨酪農協(相良村)も設備に損傷はなかったものの、施設や設備の点検を行うために同日の工場稼働を停止した。 弘乳舎(熊本市北区)では、地震発生直後に一時的に停電したものの、設備点検の結果、工場内の設備に大きな問題はなく、生乳の受け入れを再開している。 (斎藤丈士) 令和8年熊本地震で被害に遭われた皆さまに謹んでお見舞い申し上げます。 (酪農経済通信社・デーリィマン社) ≪酪農経済通信/2026年7月30日付≫ 原題:熊本で震度7の地震、酪農乳業にも影響
- 酪農経済通信 2026年7月30日付 熊本地震の酪農乳業被害、北陸・九州の総会、主食用米需要など
『酪農経済通信』2026年7月30日付では、熊本県で発生した「令和8年熊本地震」による酪農乳業への影響を取り上げています。停電や断水で搾乳できなかった酪農家や、設備点検などのため操業を停止した複数の乳業工場が確認されています。 このほか、北陸酪連、九州生乳販連、中国生乳販連の通常総会、九州生乳販連と東海酪連の2025年度生乳販売実績、2025/26年産主食用米の需要見通し、政府備蓄米の買い戻しをめぐる議論などを掲載しています。 <主な記事> 【熊本地震】熊本で震度7の地震、酪農乳業にも影響(1) ライフライン寸断、物流網にも影響生じる 県内の複数の乳業工場では2026年7月29日の稼働停止 【総会】北陸酪連が第26回通常総会で決算など承認(3) 能登半島地震から2年半、復興は道半ばに 不需要期に向け季節別乳価をより強く推進 北陸の組織合理化へ各県と話し合い進める 【総会】九州生乳販連が福岡で第27回通常総会開く(6) 中村会長は“業界の結束”の重要性を強調 疾病発生時は業界一体となった対策が必要 夏場の生乳生産安定に向け補助事業活用を 【総会】中国販連総会、2025年度受託乳量0.6%減(8) 役員補選で徳丸氏と日髙氏を新理事に選任 販売比率は域内85.9%、域外14.1%に 【総会】2025年度生乳販売実績0.7%減――九州販連(9) 飲用牛乳向け1.3%減、脱バは3.7%増 【総会】2025年度生乳販売実績0.5%減――東海酪連(11) 飲用向け1.1%減、脱バ向け10.2%増 【行政】2025/26年産主食用需要は683万t見込む(12) 2026年3月の基本指針の数値を下回る――食糧部会 うるち米民間在庫量は2026年6月末で194万t 枠外輸入や在庫増加が影響と分析――農水省 備蓄米買い入れ、供給不足見込み低い環境で 【行政】食糧部会でも政府備蓄米の買い戻しを議論(16) 意見があればしっかり伺いたい――鈴木農相 流通状況、需給動向、作柄状況などを勘案 引き続き緊張感を持って需給の状況を注視 作付意向調査で、主食用米は136万haに 生産量は需要量上位値を上回る732万t 多様な米の需要に応じた生産を推進したい <資料> 乳製品の生産量の推移――全国、北海道(18、19) Dairyman+で公開している記事は、リンクのある見出しからご覧いただけます。 ≪酪農経済通信/2026年7月30日付≫ ★『酪農経済通信』では、酪農・乳業に関するニュースを日刊でお届けしています。購読をご希望の方は、こちらからお申し込みください。
- 酪農経済通信 2026年7月29日付 全国の酪農家戸数、ビフィズス菌研究、豪州のデータセンター懸念など
『酪農経済通信』2026年7月29日付ではでは、農水省が発表した「畜産統計」(令和8年2月1日現在)を取り上げています。全国の酪農家戸数は前年比4.4%減の1万800戸となり、乳牛飼養頭数は4年連続で減少しました。 このほか、ビフィズス菌が老化速度を抑える可能性を示した森永乳業の研究、農地集積や生産資材の安定確保をめぐる政策審企画部会での議論、東海酪連の通常総会、豪州で急増するデータセンターと農業の資源競合への懸念、乳製品の大口価格、明治の価格改定・内容量変更などを掲載しています。 <主な記事> 【統計】2026年酪農家戸数は全国1万800戸(1) 農水省「畜産統計」(令和8年2月1日現在) 北海道4,800戸、前年比3.4%減少に 都府県は6,050戸、前年比は4.7%減 2位岩手、3位栃木、4位熊本、5位宮城 飼養頭数は128.6万頭、4年連続減少 【乳業】ビフィズス菌が老化速度抑える可能性示す(9) 食事や運動に配慮しつつヨーグルト摂取で 2.3%減速、森永乳業研究発表会で説明 老化要因の免疫細胞の過剰な炎症も抑える 【行政】農地集積や生産資材の安定的確保で課題も(11) 政策審企画部会で出席委員から意見相次ぐ 労働生産性の向上、多様な農業者の活用を 【総会】東海酪連の第27回通常総会で全議案を承認(13) 個人の努力だけでは解決できない課題ある 経営改善に向け血のにじむ努力重ねている 【海外情報】急増するデータセンター(DC)に懸念(15) 土地・電力・水消費で農業と競合か――豪州 VIC州農民連盟が実態把握を求め提言書 【市況】6月大口価格、全ての品目で最高値を更新(18) 【商品情報】明治、栄養食品やスポーツグッズで値上げ(20) 粉末プロテインなど一部品目で内容量変更 <資料> 乳用牛の飼養戸数・頭数 2026年2月1日現在――農水省畜産統計(5~8) 主要乳製品の価格動向の推移――農水省(19) Dairyman+で公開している記事は、リンクのある見出しからご覧いただけます。 ≪酪農経済通信/2026年7月29日付≫ ★『酪農経済通信』では、酪農・乳業に関するニュースを日刊でお届けしています。購読をご希望の方は、こちらからお申し込みください。
- ビフィズス菌が老化速度を抑える可能性 森永乳業が研究成果
「今後臨床試験が必要」と小田巻所長 森永乳業は2026年7月27日、東京・京橋のTODA HALL & CONFERENCE TOKYOで報道関係者を対象とした記者発表会を開き、ビフィズス菌が老化のスピードを抑制する働きを持つ可能性について最新研究を発表した。食事や運動に気を配りつつビフィズス菌を摂取した被験者は、何もしていない被験者よりも老化の進行速度が2.3%減速したという。また、老化の原因の一つと考えられている、免疫細胞の過剰な炎症反応も抑える可能性があるとした。 ビフィズス菌を配合したヨーグルトの老化への影響を調査するため、50~70歳でBMIが25以上の男性48人を対象に研究を行った。一方の被験者には❶1日100gのビフィズス菌BB536配合プレーンヨーグルト(ビヒダス プレーンヨーグルト)の摂取❷食事指導(毎日の食事記録に基づく個別指導により、食べ過ぎや間食・加糖飲料を抑えるよう案内)❸運動指導(ウォーキングやステッパー運動を、1日30分、週3日以上を目安に続けるよう案内)――の3項目の介入を実施。もう一方の被験者には通常の生活習慣を維持するよう指導した。 3カ月間の試験の結果、前者は老化の進行速度が減速した可能性が示されたという。なお、食品介入による老化に関する臨床試験で老化速度の抑制が示されたのは日本で初めてだとしている。 併せて、老化進行の要因の一つとされている「ヒト免疫細胞の応答性」に関する研究成果も発表した。健常成人50人の血液から免疫細胞を取り出して、細菌などの刺激に反応して炎症に関わる物質を生産する「単球由来樹状細胞(moDC)」をつくり、この細胞に細菌を加えることで、個人ごとの炎症反応性の違いと、腸内細菌叢の違いとの間に関連があるかを解析した。 その結果、腸内のビフィズス菌の割合が高い人ほど、moDCによる炎症に関わる物質の生産量が少なく、炎症反応が低い傾向があることが分かったという。さらに、ビフィズス菌が作用することで、免疫細胞の過剰な炎症反応を抑制する可能性も示されたという。 記者説明会で同社研究本部バイオティクス研究所の小田巻俊孝所長は「すでに販売されているプレーンヨーグルトで試験を行ったもので、運動と食生活の改善を組み合わせていただければ、老化速度が低下する可能性は十分にあると考えている」と説明。研究の今後については「今回はビフィズス菌の可能性について示した。ビフィズス菌だけで本当に老化速度に影響を及ぼすのかというところを、臨床試験で明らかにしていく必要性があると現時点では考えている」と話した。 (山根藍利) ≪酪農経済通信/2026年7月29日付≫ 原題:ビフィズス菌が老化速度抑える可能性示す
- 酪農経済通信 2026年7月28日付 6月の生乳生産量、東北生乳販連の受託実績、物流効率化など
『酪農経済通信』2026年7月28日付では、農水省が発表した6月の牛乳乳製品統計を基に、生乳生産量が前年同月比1.3%減で9カ月連続減少したことや、牛乳等処理量、飲用牛乳等生産量、乳製品向け処理量の動向を取り上げています。 このほか、6月の販売乳量、東北生乳販連の2025年度受託実績、荷主企業と物流事業者による物流効率化の事例、六甲バターの価格改定、雪印メグミルクと北海道コンサドーレ札幌のクラブパートナー契約、EUの生産動向や畜産戦略をテーマとしたセミナーについて掲載しています。 <主な記事> 【統計】6月の生乳生産量、9カ月連続の減少に(1) 前年比1.3%減、前月1.9%減に続き 牛乳等処理1.6%減、11カ月連続減少に 飲用牛乳等生産2.4%減と11カ月連続減 うち牛乳は1.6%減と11カ月連続減少に 乳製品処理1.4%減と4カ月連続減少に 【生産】6月の販売乳量、6カ月連続減少に――機構(6) 前年同月比1.5%減、前月は1.8%減 指定団体計1.5%減と9カ月連続減少に 都府県合計は0.8%減、10カ月連続減少 【総会】受託実績は44万6,290t――東北生乳販連(11) 前年実績比1.2%減、計画比0.6%減 平均支払乳価は128.67円で2.86円増 【行政】荷主や物流事業者らが各企業の事例を共有(14) 道農政事務所など物流効率化セミナー開催 基調講演はセコマグループの物流テーマに イオン北海道やJR貨物などから事例紹介 【商品情報】六甲バター「チーズデザート6P」値上げ(17) 家庭用4品目と業務用21品目で、9月から 【乳業】コンサドーレ札幌とクラブパートナー契約(18) J2リーグ2026/27シーズンに――雪印メグ 【案内】EU生産動向や畜産戦略で機構がセミナー(18) <資料> 生乳生産量と用途別処理量、牛乳等生産量(6月)――農水省(3~5) 6月交付対象事業者別の販売生乳数量等(9、10) Dairyman+で公開している記事は、リンクのある見出しからご覧いただけます。 ≪酪農経済通信/2026年7月28日付≫ ★『酪農経済通信』では、酪農・乳業に関するニュースを日刊でお届けしています。購読をご希望の方は、こちらからお申し込みください。
- 雪印メグミルク北海道支社、北海道コンサドーレ札幌とクラブパートナー契約
【札幌】雪印メグミルク北海道支社は2026年7月24日、サッカーJ2リーグに所属する北海道コンサドーレ札幌を保有する(株)コンサドーレと明治安田J2リーグ2026/27シーズンのクラブパートナー契約を結んだと発表した。期間は2026年7月1日から2027年6月30日まで。 雪印メグミルクは、2025年10月にコンサドーレとサプライヤー契約を締結し、選手の体づくりを目的としてチーズや「MBPドリンク」などの商品を提供している。今回、クラブパートナーに契約を発展させることによって、これまで以上に幅広い取り組みを展開していく。 同社は「今後も食を通じて地域に根ざしたスポーツ活動への支援を続け、次世代への持続可能な社会の実現に貢献していく」としている。 ≪酪農経済通信/2026年7月28日付≫ 原題:コンサドーレ札幌とクラブパートナー契約
- 《北のめん羊ワンダーランド 8》ジンギスカン鍋500点超を収蔵 岩見沢の私設博物館を訪ねる
取材時は、たれの老舗メーカー・ベル食品が販促用に作った全8種の鍋を企画展示していた ジンギスカン鍋から歴史と文化が見えてくる 私設博物館「ジン鍋アートミュージアム」 羊肉とは切っても切れない関係にあるジンギスカン。北海道岩見沢市には、ジンギスカン鍋500点以上を収蔵した私設博物館「ジン鍋アートミュージアム」がある。館長の溝口雅明さん(70)は、「ジンギスカンは北海道遺産に認定されている、いわば無形文化財。ジンギスカン鍋を実物展示して歴史や文化に親しんでもらうとともに、鍋のデザインなどをアートとしてとらえ直してもらうことを目指しています」と開設の狙いを話す。(文・写真=星野晃一/2026年4月取材) 味付きジンギスカンの老舗・松尾ジンギスカンの歴代鍋。各年代の鍋がそろう 博物館があるのは山あいの旧炭鉱まち。溝口さんの祖父がここで商店を営み、父母が引き継いでいたが、炭鉱閉山、国鉄線廃止などもあって閉店。最盛期には7,000人を超す住民がいたが、現在は60人弱となった。溝口さんは、炭鉱で栄えたころにジンギスカンがよく食べられていた地域という縁もあり、旧商店の建物を博物館に改装した。 「20年くらい前、異業種交流会で知り合った北野隆志さん(現在の博物館顧問)が、北海道大学で盛んだったジンギスカンパーティーを『ジンパ学』と称して研究していて、面白そうだなと思いました。うちの商店の倉庫を探ったら、古鍋が4枚見つかり、その中の1枚がたれ会社の販促用の鍋でした。顧問に見せたら『これは大発見だ』となって、それ以来興味を持って集め出しました」 短大教授の定年退職を間近に控え、「何か面白いことを」と考えていた溝口さんは、仲間の協力もあって博物館開設を決意。2015年11月にジンギスカン鍋83枚で仮オープンし、2016年11月には186枚を数え、本オープンした。 国産鍋第1号とされる成吉思汗鍋 現在、所蔵する鍋は500枚以上に上る。この中で最も貴重な鍋を溝口館長に伺うと、「糧友会製 成吉思汗鍋」のプレートが付いた鍋を棚から出してくれた。 国産鍋第1号とされる糧友会製の成吉思汗鍋。近年の鍋に見られる、野菜を焼く脂だまりがない これは戦前、陸軍の外郭団体「糧友会」が、その機関誌100号と会創立10周年を記念して読者にプレゼントしたものだという。国産鍋第1号に当たり、国内に3枚現存するうちの1枚で、近年のような野菜を焼くスペースがない。 「ジンギスカンは当初、脂を火の中に落として、その煙でいぶされた肉に香り付けをしておいしくなる料理でした。それが、室内でやるようになり、またガスコンロが普及して脂を下に落とせなくなった。そのうち肉から出た脂で野菜を焼くとおいしいことが分かり、野菜を焼くスペース、脂だまりというんですが、普及していったんです」 このほかにも、工業高校の生徒が授業で作った分厚い鍋や、北海道日本ハムファイターズ、ハローキティのマークをあしらった鍋、内径100cmの巨大鍋など珍品も展示されている。中には、中央に仕切りが付き、味付き肉と、焼いた後にたれを付けて食べる肉の両方を楽しめる鍋もある。岩見沢市は、味付きジンギスカン文化圏と、焼いてからたれを付ける文化圏の境界線上にあり、この鍋はそうした地域性を物語る一品だ。なお、所蔵している鍋の9割は都府県で製造されているそうだ。 旧夕張工業高校の実習で作られた肉厚の鍋。「薄く作るのが難しいんです」と溝口館長 味付き肉と、焼いた後にたれを付けて食べる肉の両方を楽しめる仕切り鍋。当地の旧温泉施設が所有していた 家庭の思い出も一緒に残す 一方で、開設から10余年の間に一般の人から寄贈された鍋も多数ある。 「2000年前後にごみの有料化が始まって、家庭の鍋が随分捨てられました。でも、家族の思い出があって捨てられないからと、持って来られる。そういう鍋は珍しい物ではないので、既に所蔵しているものがほとんどですが、せっかくだから頂戴します。思い出をメモして一緒に残しておきます」 開館時期は4月から11月の月1回(月の第2土曜・日曜)、午前10時から午後4時。入館無料。5人以上のグループには鍋とコンロの貸し出しも行っている(食材は自前で用意、1人800円の寄付金を募る)。 高級化するジンギスカンへの寂しさ 溝口雅明館長。祖父が開業した旧商店を改装し、ジン鍋アートミュージアムを開いた 最後に、道産の羊肉について聞いた。 「道北の若い羊飼いの人からマトンを分けていただいて食べたことがありますが、やっぱりおいしいですね。特に脂身が格別で、その脂で焼いた玉ねぎだけで、飯もビールも進んじゃいましたよ」 そう目を細める一方で、溝口館長はこうも話す。 「ただ、これは輸入肉にもいえるけど、最近は値段が高くなって、昔のようにジンギスカンが子どもたちと腹いっぱい食べられる家庭料理ではなくなってきたのが寂しいですね」 【ジン鍋アートミュージアム】 〒068-3135 北海道岩見沢市栗沢町万字仲町8番地 開館:4~11月の月1回(土曜・日曜)、午前10時~午後4時。Facebookにて要確認。 問い合わせ:溝口雅明さん までメールにて
- 酪農経済通信 2026年7月27日付 生乳需給情報交換会、バター専門カフェ、EU畜産戦略など
『酪農経済通信』2026年7月27日付では、農水省が開いた「第13回生乳の需給等に係る情報交換会」を取り上げています。生乳流通事業者が暑熱対策や最近の生産動向、不需要期の需給調整などについて意見を交わしました。 このほか、食料・農業・農村基本計画の検証、雪印メグミルクグループ初のバター専門カフェ「THE BUTTER」、全農の「ニッポンエール 酪農応援プロジェクト」、欧州委員会が公表した「EUの畜産戦略」、森永乳業の商品情報を掲載しています。 <主な記事> 【行政】暑熱対策や最近の生産動向で意見を交わす(1) 生乳流通事業者「情報交換会」第13回会合 飲用需要減で不需要期の需給調整が困難に 安定供給と所得の確保には市場を守る必要 加工能力拡充に加え需給調整方法の検討も 【行政】企画部会で基本計画検証に関する議論続行(5) 人、農地、技術、生産資材などをテーマに 農業従事者の年齢構成の偏りは大きな課題 地域計画の継続的な見直しを進める必要も 飼料穀物備蓄量は現状でも目標数値を達成 多様な調達先確保、BCP継続運用も必要 目標に向けて国内資源に由来する肥料増を 使いやすい肥料の実用化や利用拡大を図る 【乳業】「この場所でしか味わえない体験届けたい」(3) 雪メググループ初のバター専門カフェ開業 25日、札幌市の赤れんがテラスにオープン 店内の工房に新開発のバター製造機を設置 開店を控えた23日にオープニングイベント 新しい魅力を感じてもらえる店に――森社長 【消費拡大】全農が「酪農応援プロジェクト」立ち上げ(11) 国産脱粉を主原料としたプロテインを提案 冬場に向けてさまざまなPR活動を展開へ 【海外情報】欧州委員会が「EUの畜産戦略」を公表(12) 畜産部門に特化した「戦略」策定は初めて 持続可能な畜産へ5つの政策的支援を提示 リスク管理、競争力強化、持続可能性向上 地域経済への貢献、高品質性の認知度向上 団体は畜産の政策的位置付けの転換を歓迎 【商品情報】森永乳業「1日分の鉄分 のむヨーグルト」(15) 長期常温保存可能、同社通販サイトで発売 Dairyman+で公開している記事は、リンクのある見出しからご覧いただけます。 ≪酪農経済通信/2026年7月27日付≫ ★『酪農経済通信』では、酪農・乳業に関するニュースを日刊でお届けしています。購読をご希望の方は、こちらからお申し込みください。
- 森永乳業が「1日分の鉄分 のむヨーグルト」をリニューアル 長期常温保存に対応
リニューアルした「1日分の鉄分 のむヨーグルト」 森永乳業は2026年7月27日週から順次、常温保存可能なドリンクヨーグルト「1日分の鉄分 のむヨーグルト」を同社の通信販売サイトでリニューアル発売する。 同商品は、従来品の「1日不足分」から「1日分」に鉄分を増量し、あわせて葉酸とビタミンDも配合した。また、大腸に届き、腸内環境を改善する(善玉菌の代表であるビフィズス菌を増やす)機能が報告されている「ラクチュロース」を機能性関与成分とした、機能性表示食品としてリニューアル発売する。1本当たり54kcalで、味わいはプルーン風味に仕上げた。また脂肪ゼロタイプのため、脂肪分が気になる方も気軽に飲める。同社独自のチルドエイジング製法によって賞味期限270日間の長期常温保存を実現しており、まとめ買いやストック、持ち運びも便利。 機能性表示食品の届出番号は「K491」、届出表示は「本品に含まれるラクチュロースは、大腸に届き、腸内環境を改善する(善玉菌の代表であるビフィズス菌を増やす)機能が報告されています。」機能性関与成分は「ラクチュロース2.0g」。 種類別・発酵乳(殺菌)、アセプティックブリック、125mL(1本当たり)、販売単位はケース(125mL×12本×2セット=24本)、オープン価格。 ≪酪農経済通信/2026年7月27日付≫ 原題:森永乳業「1日分の鉄分 のむヨーグルト」
- 全農が「酪農応援プロジェクト」を立ち上げ 国産脱脂粉乳の消費拡大へ
JA全農は2026年7月21日、農水省とJミルクが推進する「牛乳でスマイルプロジェクト」に賛同し、「ニッポンエール 酪農応援プロジェクト」を立ち上げた。プロジェクトを通じて、継続的に酪農を応援する取り組みをスタートする。 「ニッポンエール」は、生産者と消費者をつなぎ、日本の産地をみんなで応援する全農の商品ブランド。2025年度のニッポンエールプロジェクトでは、生産コスト高騰や消費減少を課題とする日本の酪農に注目し、生乳生産量日本一である北海道酪農の応援をテーマに新商品の開発やPRを通じた消費拡大の取り組みを実施した。一方で日本の酪農業を取り巻く環境は依然として厳しく、全国で官民が連携した継続的な取り組みが必要となることから、2026年度も「ニッポンエール酪農応援プロジェクト」を立ち上げた。 プロジェクトでは、(株)Real Style(本社=奈良県大和高田市、鍵谷健代表取締役社長)と協働し、国産脱脂粉乳を主原料としたプロテインという新たな切り口の商品を共にPRする。これにより国産脱脂粉乳の魅力を発信するとともに、過剰在庫問題の解決に向けた国産脱脂粉乳の消費拡大を後押しし、日本の酪農産地にエールを届ける。 また、牛乳の消費が特に落ち込みやすい冬場に向けて、プロジェクトに賛同するメーカーや販売先と連携しながら、ニッポンエールプロジェクト商品の開発、イベントの開催やSNSを活用した情報発信など、さまざまなPR活動を展開していく。 ≪酪農経済通信/2026年7月27日付≫ 原題:全農が「酪農応援プロジェクト」立ち上げ
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